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【東京都中央区新富町の和食屋さんの厨房漏水対策|防水を兼ねた塗り床(塗床)(床塗装)施工:ケミクリートMS(速硬化床材)】
マンションの1階にある和食屋さんの厨房で床を水洗いする度に、階下のお蕎麦屋さんに水滴が垂れるということで、困っておられました。相談を受けた時には、水漏れの診断士による調査が実施されており、配管の破損ではないという事が分かっていました。診断により推測された原因は、コンクリート床に多数発生したクラック(ひび割れ)から水が浸透して階下に漏れたのではないかということでした。現地調査をしたところ、大きなクラックがなるほど多数発生しておりました。通常はコンクリートスラブの下に防水が施工されているのですが、年月を経て防水層が破断しているのかもしれないと推測しました。一昔前はウレタン防水を施工するのが主流でしたが、最近は厨房のコンクリートの床下には使用禁止になっています。本当は、コンクリートを斫り取って、防水層も剥がし、アスファルト防水をし、再度押さえのコンクリートを打設し、乾燥を待って塗り床を施工するのが、もっとも安全な処置なのですが、工期が長いので、お店を長期にお休みせねばなりません。現実は、そのようなことが出来ないので、何とかならないかといるご相談でした。それであれば、何とかお力になりたいと考えMMA樹脂系塗り床材(超速硬化)を使用し水の入りそうなところにガラスクロスを張って補強し、厚みをつけて頑丈にに仕上げました。水漏れが止まってくれると良いのですが、12月30日に施工して、今日が1月26日ですので何の連絡もないところをみると効果があったみたいです。※あくまでも塗り床材の特性のひとつである「防水性」を活用した事例です。通常は塗り床材で防水することはありません。
施工内容 | 厨房水漏れを塗り床で防水施工 |
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建築形態 | マンションの1F 和食屋さん |
施工地域 | 東京都中央区新富町 |
工期 | 1日(日中) |
施主 | マンション組合 |
お問合せの種類 | 弊社WEBサイトより |
担当者 | 永井健司(ながいけんじ) |
担当者からのコメント | 塗り床材の防水性と速硬化性、更に耐久性を生かした施工で応用範囲を広げることが出来ます。水漏れという事にとらわれて、厨房床にウレタン防水を施工すると失敗します。なぜならウレタンは熱水や頻繁な歩行、加重に対する強度が低いためめくれ上がることが多いです。 |
担当者写真 |
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施工前の診断
床面には大きなクラックが多数発生。幅も5mm程度ありました。5mm幅のクラックは大きい部類に入ります。しかもコンクリートの上には塗り床(床塗装)がされていません。 |
施工手順
手順①. 既設のコンクリート表層を研磨するとともに、クラックに溝を切ります。
手順②. クラックの溝に樹脂充填、その上にガラスクロス貼り
【光コーティングの解説】クラックの溝に樹脂を充填し、ひび割れを防ぎます。さらにその上にガラスクロスを貼り付けます。ガラスクロスを貼ることによりコンクリートのひび割れ用とする力に対抗させます。
手順③. 中塗り
【光コーティングの解説】中塗り作業は、塗り床の要です。厚さを確保して強度を向上させます。この作業は金ゴテで行いますので、塗り床のプロでないと、塗装屋さんだと出来ない施工方法です。
手順④. 上塗り
【光コーティングの解説】中塗りの上に防滑骨材(滑り止め用の砂)を散布した後、上塗りをかけます
【光コーティングの解説】既設のコンクリート表層をダイヤモンド研磨機でよく研削します。これは付着汚れや油分、コンクリートの脆弱な部分を削り取り、塗料の密着を劇的に改善します。また、今回水漏れの原因と目されるクラックに沿ってダイヤカッターを入れて傷口を広げます。完了後清掃してプライマーを塗ります。