【冬期におこる不具合(白華現象)】
東京都国分寺市内の研究施設通路にエポキシ樹脂系塗り床材を施工したところ、写真のような変色(白色)が発生しました。これは、白華現象といわれる不具合で、冬期低温化においてエポキシ樹脂系塗り床材を施工すると、常温時に比べて反応が大きく遅延します。未硬化で反応中に外の気温に変化があると冷えた壁などから発生した結露水が塗り床材と反応し表面のツヤが引けたり、白く変色したりします。このような状態は、特に春先の春一番が吹くころに顕著にみられます。春一番が吹く予報時には上塗りを延期するなどして防止することもあります。また、エポキシ樹脂は5℃以上の温度で硬化反応をするために、日中の低温時に室内を加温して施工した場合、夜間も連続加温しないと夜中に室温が低下し、結露→白華となります。また、日中日差しによって室温が上がり、夜下がるなどの温度変化でも顕著に見受けられます。発生してしまった場合は、メーカーから発売されている、白華除去剤を使用して除去します。重症になると除去ができないため、トップコートを塗布して補修します。ただし、上でお話しした通り、昼夜の室温の温度差の対策が必要です。
施工内容 | エポキシ樹脂塗り床工事 |
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建築形態 | 研究施設 |
施工地域 | 東京都国分寺市 |
工期 | 1週間 |
施主 | 研究施設 |
お問合せの種類 | 紹介 |
担当者 | 永井健司(ながいけんじ) |
担当者からのコメント | |
担当者写真 |
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