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【クリンルーム床塗装(塗床工事)の施工】
東京都江東区内でクリンルームの床塗装をさせていただきました。既設の倉庫の中にクリンルームを設置する工事です。倉庫の場合は、コンクリート床に防塵塗装もしくはカラクリート、フェロコンといったホコリの立たないかつ、すり減りに強い床仕上げがしてあります。クリンルーム用の塗床(床塗装材)に改修する場合は、密着性に相性がありますので、事前に現場の調査を行って状況を把握することが大切です。塗装後、稼働し始めてから剥離や浮などの不具合の発生もまれにあるからです。稼働してからの補修や改修は避けたいものです。またクリンルームの用途により、要求される条件にもさまざまあって、発塵のないこと、静電気の発生のないこと、耐薬品性のあること、清掃が容易なこと、溶剤に強いこと、落下衝撃に強いことなど多様ですので、かなり専門的な知識必要です。特に経験のない工場、研究施設、検査機関の施工をする場合は、お客様と専門工事業者のコミュニケーションがとくに結果を左右します。
施工内容 | クリンルーム床塗装(塗床工事) |
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建築形態 | 工場研究室 |
施工地域 | 東京都江東区 |
工期 | 3日間 |
施主 | 工場オーナー様 |
お問合せの種類 | 弊社WEBさいとより |
担当者 | 永井健司(ながいけんじ) |
担当者からのコメント | 工場や研究施設のクリンルームにおいては、床と壁の仕上げの良しあしが部屋の性能を左右するとされております。部屋の用途までヒアリングして図面に記されたスペックの商品で本当によいのか、必ず確かめてから施工するようにしております。 |
担当者写真 |
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施工手順
手順①. 床研磨
手順②. プライマー塗布
【光コーティングの解説】通常は溶剤型のエポキシプライマーを使用しますが、隣の区画での作業と並行しているので、溶剤の臭気を気遣って、水性タイプのエポキシ樹脂プライマーを使用します。ちなみに、硬質床に密着する特殊なタイプを選びました。
手順③. プライマーの乾燥確認
【光コーティングの解説】プライマーがしっかり硬化したかを指触確認します。塗ったときは白色ですが、硬化すると透明になります。
手順④. 中塗り塗布
【光コーティングの解説】エポキシ樹脂に硅砂を加えてペースト状にしたものを均一に流しのべます。この工程はピンホール(針で刺したような貫通する穴)を防止したり、下地のコンクリートの凸凹を均したりすることのほか、落下衝撃や耐荷重、耐摩耗性を高める重要な工程です。
手順⑤. 中塗り塗布
【光コーティングの解説】中塗り塗布中です。動線をよく考えて施工します。(帰れなくならないように)
手順⑥. パテひろい
【光コーティングの解説】プライマーと塗布し、中塗りを塗布してもピンホールが出たり、少しの傷があったりします。上塗りの前に、職人全員で探しながらパテを打って処理をします。
手順⑦. 上塗り
【光コーティングの解説】最終の上塗りをかけます。上塗りはさらに床の平滑性の精度を向上させます。
手順⑧. 完了
【光コーティングの解説】塗り残しがないよう、不具合部のないようチェックします。さらに、この後立ち入り禁止の表示をすることが大切です。
【光コーティングの解説】床が硬質床で塗床材の密着がそのままではよくありませんので、ダイヤモンド研磨をし、表面に凹凸をたくさんつけることにより密着力の向上を図ります。見えなくなる工程ですが、ここが将来の耐久性を決定づけます。