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【ホテルの厨房と食器洗浄室の床を塗替えました。】
宮城県仙台市内の温泉地のホテル厨房と食器洗浄室床塗装(塗床)の塗替えを賜りました。ゴールデンウィークを前に、まとまった休館日をお取りになり、大型食器洗浄機の新規入れ替えなども含めて塗床工事を実施いたしました。長年使いこまれた床塗装は通行頻度の高いエリアを中心に剥離したり、すり減ったりしていました。厨房の塗床は人や台車の通行、調理器具の落下衝撃、熱水、水や油で汚れるなど様々な劣化を進行させる要素にさらされているため、どうしても傷みが早くなります。時前に現地調査を行って、どの要素が主たる劣化原因になっているのかを特定しその現場特有の問題点などがないかをよく確認することが大切です。今時あまりないですが、コンロの直火を直接床に置いたり、台布巾などを殺菌する次亜塩素などのボトルから薬剤がもれていたり、洗浄機の熱水配管が破損し、床に熱水がタレ流されているなどないかをチェックします。お客様も料理を作るのにお忙しいので、つい忘れがちになります。ですから、「ちょっとうるさいと思われるかな」ぐらいの感じで根掘り葉掘りお聞きします。後で後悔をしていただきたくないからです。そうして、様々ご意見やご希望をお聞きする中で、わたくしどももその業種業種の知識が蓄積されていきます。そしてそこで頂いた知識が次の困っているお客様の手助けになって転回していっています。お客様と一緒に考えることを自分の使命と考えてお仕事をさせていただいています。
施工内容 | ホテルの厨房及び食器洗浄室床塗装(塗床)塗替え工事 |
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建築形態 | 温泉地ホテル |
施工地域 | 宮城県仙台市 |
工期 | 2日間 |
施主 | ホテル |
お問合せの種類 | 弊社WEBサイトより |
担当者 | 永井健司(ながいけんじ) |
担当者からのコメント | よくあることですが、こちらの現場も3か所くらい配管から水が出て止まらない箇所がありました。ビニールでくるんだり、吸水性のある特殊紙でくるんだりして施工いたしました。速硬化性の材料はこのような時には使い勝手が良いものです。 |
担当者写真 |
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施工前の診断
回転釜の下は熱水が跳ねるため床塗装が早期に傷む場所です。改修の際は熱水に強いタイプを検討する必要があります。 |
食器洗浄室の床も熱水や洗剤、残飯などの影響で傷みやすい部位です。 |
側溝の際も水がたまりやすい部位のため剥離が早く進行します。 |
ガス台廻りも傷みが早いエリアです。 |
施工手順
手順①. 側溝養生
手順②. ホコリ養生
【光コーティングの解説】開口部やドアをビニル養生し、ホコリが他の部屋へ行かないようにします。
手順③. 下地処理
【光コーティングの解説】床塗装を専用研削機で剥がします。
手順④. 集塵機設置
【光コーティングの解説】床用研削機に集塵機を直結し、剥がした塗膜片やホコリを吸い込みながら施工します。
手順⑤. 床塗装剥がし状況
【光コーティングの解説】コンクリートが露出するまで研磨します。
手順⑥. 剥離防止のカッター入れ
【光コーティングの解説】側溝のグレーチング金物際にカッターで切り込みを入れます。
手順⑦. プライマー
【光コーティングの解説】MMAプライマーを塗布します
手順⑧. プライマー完了
【光コーティングの解説】プライマーは30分~1時間で硬化します
手順⑨. 樹脂モルタル打設
【光コーティングの解説】MMAの樹脂モルタルを厚付けします。
手順⑩. 研磨
【光コーティングの解説】突起を取るとともに次工程が密着するようにポリッシャーで研磨します。
手順⑪. ペースト塗布
【光コーティングの解説】MMA樹脂のペーストを塗布します。
手順⑫. 骨材散布
【光コーティングの解説】防滑骨材を均一に散布します
手順⑬. 上塗り
【光コーティングの解説】上塗りを均一に塗布します。
手順⑭. 完成
【光コーティングの解説】床塗装が完全硬化し、新しい食器洗浄機が設置されました。
手順⑮. 冷凍庫のドア下の凹部を補修しました。
【光コーティングの解説】冷凍庫内の温度はマイナス25℃ですが、30分ほどで硬化しました。
【光コーティングの解説】下地処理の前に側溝をマスカーで養生し剥離片で汚さないようにします。