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【埼玉県内食品工場塗床改修工事】
夜間工事で、食品工場の塗床工事を実施しました。塗床工事(床塗装工事)の現場は工場・倉庫・研究所など様々ありますが、中でも食品を製造する工場においては、普段から衛生教育を受けた社員以外の人、特に外部からスポットで入場する業者による異物の持ち込みは絶対に防ぎたいことの一つです。ですから、やたらに業者を入れることは避けられています。しかしながら、既設の塗床(床塗装)塗膜の剥離をそのまま放置することはその破片が食品に混入する恐れがありますので、直ちに補修したり、箇所数が多数に及ぶ場合には全体の塗替えも考慮せざるを得ません。従って、塗床工事をする業者にあっても、本施工を依頼する前に、小さな試験施工をしてみて製品の強度を確認するとともに、施工業者の資質や施工方法を見て発注するか否かを決定します。そうしてご発注いただきました工事ですから、私どももその工事期間は、食品工場様の一員となった意識を持って施工にあたっております。弊社は現場現場の要望に沿って責任施工で工事を請け負っております。
施工内容 | 食品工場床塗装工事(塗床工事)改修 |
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建築形態 | 食品工場 |
施工地域 | 埼玉県 |
工期 | 5日間 |
施主 | 食品工場様 |
お問合せの種類 | 紹介 |
担当者 | 永井健司(ながいけんじ) |
担当者からのコメント | 食品工場における塗床工事(床塗装工事)は、お客様が日頃より品質を管理するために、何を重点管理しているかを知っている人の手による改修工事がポイントとなります。たんなる塗床のプロというだけでなく、お客様がして欲しいこと、してほしくないことを事前に情報収集して間違いのない施工を計画することが大切と考えます。段取り8分といいますけれど、現場で初めて出された要望はクリアしにくいと考えた方が 無難です。塗床の職人さんは建築現場のプロですが、食品を扱っているわけではないので、食品工場様と職人との橋渡しがどうしても必須になります。 |
担当者写真 |
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施工前の診断
既設の塗床はMMA系が使用されている。小さく始まった剥離が毎日の台車の走行により拡大しつつあることがわかります。このまま放置すると破片が混入することも考えられます。 |
立上り部の塗装が剥離しています。これは台車その他がこすれたりぶつかることで生じます。立上りは塗膜厚が薄いため、ある程度仕方のないことと考えます。製造現場でシビアな場所では、厚塗りの材料で仕上げることである程度寿命を先延ばしできます。 |
やはり通行頻度の高い通路としてお使いの部分の剥離が目立ちます。 |
剥離箇所の拡大画像。小さく壊れている部分が認められます。 |
施工手順
手順①. 下地処理機械の準備
手順②. 既設塗床塗膜の撤去
【光コーティングの解説】既設の塗床塗膜を、斫り機、切削機、研磨機を使い分けて剥がします。膜厚や樹脂の種類、広い部位と壁際の狭い部位などを考慮して様々な機械を使用します。
手順③. 下地処理完了
【光コーティングの解説】既設の塗床を完全撤去しました。
手順④. プライマーを塗布、硬化後、中塗り塗布
【光コーティングの解説】MMAペースト工法の中塗りを塗布します。1時間程度で硬化します。
手順⑤. 材料を計量、撹拌
【光コーティングの解説】材料をはかりで正確に計量、硬化剤を%単位で添加しさらに骨材を入れて撹拌します。その日の室温、気温により増減します。慣れていないとできない仕事といえます。
手順⑥. 上塗り
【光コーティングの解説】低臭性MMAの上塗りを塗布します。
手順⑦. 上塗り(色違い)塗布
【光コーティングの解説】完成後は通路になる部分をグリーンに色分けします。
手順⑧. 完成
【光コーティングの解説】通路部分のグリーンが完成しました。
【光コーティングの解説】トラックを荷捌き場に着けて、下地処理に使用する、床用切削機、研磨機、斫り機、集塵機を搬入します。この時虫の侵入を防ぐため、出来るだけ速やかに搬入します。少しでも時間がかかる場合は、その都度シャッターを開け閉めします。食品工場では細かい気遣いが大切です。お客様が日々気を使っていることだからです。