【さいたま市の精密測定器メーカー床塗装工事】
新たにさいたま市内に工場を造られる測定器メーカーの床塗装工事をさせて頂きました。
既設の工場の防塵塗装を活かして施工するコストダウンの方法です。
1.お客様が床塗装工事に求める品質とコスト
測定器を展示される場所として使用するので、既設の床(防塵塗装が塗られている)をきれいにしたい。
防塵塗装がところどころ剥がれていたり見苦しくなっているので全体的に塗り替えたい。イメージを一新したい。しかし、床塗装を全部剥がして厚塗りする予算はないのでどのような商品を使用したら良いのか、またコストや施工期間がどの程度かかるか知りたい。色はこちらのイメージするブルーに調色してくれるのか。聞いてみたい。
2.ご提案
推奨される耐久性のある床塗装は、今施工されている床防塵塗装を機械で研削除去し、新たに、エポキシ樹脂厚膜の2mm程度の塗り床材を施工することです。ただし、フォークリフトを使用しない。台車も頻度が少ないのであれば、既設のエポキシ樹脂防塵塗装を研磨し、クラック(コンクリートのひび割れ)を樹脂で埋めて再度防塵塗装をする安価な仕様も可能と考えられます。防塵塗装がされていればコンクリートからの発塵を防止できますし、商品のイメージに合ったカラーリングが可能です。
ブルーの調色については、日本塗装工業会でカラー見本が出されているので、その中から選んで頂ければ可能です。
(メーカー標準色以外での施工も可能です。)
3.施工
既設の防塵塗装の種類を特定し、使用するプライマー(下地に密着させる、最初に塗装する材料)を選択します。塗料どうしの密着するしないの相性がありますので、選択を誤ると剥離することがあります。
防塵塗装の塗膜をよく研磨しましたが、接着剤等の付着がところどころ見られましたので、カップサンダーで取り除きました。
4.まとめ
床塗装には薄膜の防塵塗装と呼ばれるカラーリング・ホコリ止め目的の安価タイプで乾燥が速いものと、塗膜の厚い塗床と呼ばれる耐衝撃性や耐摩耗性、耐荷重性などを高めた仕様があります。カタログにはどれも耐摩耗性や耐久性がうたってありますので、素人さんには判断がつきにくくなっています。
似たものにペンキがありますが、ペンキは耐摩耗性や耐荷重は全く考慮されていませんので工場・倉庫などの床への使用はできません。
専門工事業者は豊富な知識と経験を持っているはずですので、質問してみて適切にアドバイスできる業者を選ぶと失敗しないのではないかと思います。
施工内容 | 精密測定器工場床改修工事 |
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建築形態 | 貸工場 |
施工地域 | 埼玉県さいたま市 |
工期 | 2日間 |
施主 | 精密測定機器メーカー |
お問合せの種類 | 弊社WEBサイトより |
担当者 | 永井健司(ながいけんじ) |
担当者からのコメント | 地震計測機のメーカー様からのご依頼です。標準色の中には、ご希望の色がなかったので、特別色を調色して対応させて頂きました。 |
担当者写真 |
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施工前の診断
防塵塗装の床にキズが多く見られる。 |
クラック(ひび割れ)に沿って接着剤が付着している。 |
施工手順
手順①. 下地処理
手順②. プライマー塗布
【光コーティングの解説】最初に既設の塗装との密着を高めるプライマーを塗布します。
手順③. 下塗り
【光コーティングの解説】下地の凸凹を軽減するために、エポキシ樹脂に充填剤を入れたものでしごき塗りします。
手順④. 上塗り
【光コーティングの解説】上塗りの1回目を均一な厚さで塗布します。
手順⑤. 上塗り
【光コーティングの解説】上塗り2回目
【光コーティングの解説】既設防塵塗装表面をポリッシャーで研磨