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【東京都中央区丸の内の牛丼店厨房塗り床改修工事】
1.塗り床改修工事の目的
以前からある店舗を改修し、牛丼店舗としてリニューアル。既設の塗り床材が摩耗・剥離しておりあまり良い衛生状態でない為、塗り替え工事となりました。
2.施工現場の環境
店舗は電車の高架下を利用した店舗で、左右を飲食店に挟まれていました。従って塗り床材も出来れば臭気の少ないタイプが望まれました。また、工期も短くて済むものが求められました。
3.材料
株式会社ABC商会のタフクリートMHを使用しました。タフクリートMHは「水性硬質ウレタン」といわれる材料で、耐熱水性・耐摩耗・耐衝撃性など、店舗の厨房で求められる性能をすべて持ち合わせる材料です。価格は高い部類に入りますが、厨房の床は、毎日水・油・熱水・衝撃・摩耗と戦っていますので、安易な材料を使用すると1年くらいで剥離や摩耗してしまうことがあります。
4.施工
傷んだ塗り床塗膜を剥がし撤去してから塗り床を施工しました。こうして、コンクリートをむき出しにしてから新規に塗り床を施工することで高機能な塗り床材の機能を100%活かすことが出来ます。下地の塗膜を剥がしたり、コンクリートを研磨したりすることを「下地処理」と呼びます。この下地処理が塗り床の施工時で一番大切な工程です。この下地処理は専用の機械によって作業するため、機械を持っている専門業者によって行われます。従って専門業者に任せることで、しっかりとした下地処理をしてもらえることとなります。
5.まとめ
塗り床の改修工事は、最初にお客様の業態・使い勝手・軽歩行か重歩行か・臭気が出せるか否か・短時間作業かなどを聞き取り調査し、仕様を決めます。実際塗り床材は多品種・多仕様があって、それぞれが違った種類の耐久性を持っています。選択を誤ると、早期に剥離したり、摩耗したりすることがあります。施工にも一定の難しさがあって、豊富な経験がないとうまくいかないことも多いものです。その意味で言うとお医者さんの手術に似ていると思います。一定の経験がないときれいに納めたり、所定の時間に終わらなかったりします。
施工内容 | 厨房の塗り床改修工事 |
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建築形態 | 牛丼の店舗厨房 |
施工地域 | 東京都中央区丸の内 |
工期 | 1日 |
施主 | 牛丼店舗 |
お問合せの種類 | 紹介 |
担当者 | 永井健司(ながいけんじ) |
担当者からのコメント | 東京駅近くの店舗の改修でしたので、搬入時の混雑や騒音、臭気などを気にしましたが、周囲からクレームが来ることもなくスムーズに工事を終えることが出来ました。施工してくれた職人さん達が経験豊富なので任せて安心でした。 |
担当者写真 |
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施工前の診断
既設の塗床は剥離と凸凹がひどく、このまま使用すると水が溜まります。また、清掃がし難くて不衛生になりそうです。 |
結構汚れていてはっきり言って汚いです |
お店がきれいになっても、厨房がこのままではお客様から見えてしまいますね |
施工手順
手順①. 下地処理
手順②. タフクリートMHの塗りつけ及び押さえ
【光コーティングの解説】水性硬質ウレタンの材料を均等に配り、上から押さえていきます
手順③. 完成
【光コーティングの解説】翌日には歩行が可能になります
【光コーティングの解説】既設の塗り床塗膜を撤去し、コンクリート下地を研磨します。