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【埼玉県川口市のマンションゴミ置場の床塗装塗替え】
1.お客様
川口市内のマンションオーナー様より床塗装について、ご相談の電話がありました。所有するマンションのゴミ置場にホームセンターで購入した、床用塗料を塗られたそうです。
2.不具合の発生
塗布後1週間でポロポロと剥離が始まり、みすぼらしくなってしまった。素人では床塗装は無理なのかというお問合せでした。翌日現地調査をしたところ、なるほど、床のいたるところで剥離が始まっており手で簡単に剥がれる状態でした。そのままにしていると、生ごみから漏れた汁などが剥がれた部分から浸透し臭気の原因になりそうです。
3.なぜ剥離したのか
塗料の選択と塗布方法に問題がありました。塗料の選択については、床用塗料には缶から出してそのまま塗れる、一液性塗料というものと、二液性塗料というものがあります。一液性塗料は、そのまま塗れますが、あまり強度が期待できないのが通常です。但しホームセンターなどで床用塗料として堂々と販売されています。その背景には、いわゆるペンキとの差別化があると考えます。ペンキは床に塗装するとすぐに剥離してしまいます。屋根や壁に塗るペンキは歩行などの力が加わることは前提にしていないからです。一液性の床塗料はもう少しましに作られています。また、二液性塗料は配合比通りに計量・機械で十分撹拌するなどの技術が必要になります。ホームセンターに来るお客様はみな技術があるわけではないので、うまくいかないお客様が多数出てきます。塗膜が乾かない、すぐ剥がれる。歩くと靴に色が付くなどがその例です。
4.正しい塗料の選択と施工方法
塗料としては二液性のエポキシ樹脂塗料が良いでしょう。施工方法としては、十分にコンクリート床を研磨しコンクリート表面の白っぽい粉を除去する要領で行います。材料は缶に書かれた配合比通りにハカリで量って調合し、電動の攪拌機を使用して十分に混ぜます。
一度に厚塗りすることは避け、仕様書通りの塗布量になるように均一に薄く延ばして塗装します。十分乾燥したら、再度2回目の塗装をします。後は換気を行い最低でも1日乾燥させます。メーカーにより、2回の塗装の前にプライマーといわれる下塗りを塗布する場合もあります。
5.床塗装のメリット
床を塗装すると様々なメリットがあります。
①室内が明るくなる。
②ゴミの水分が浸みこまなくなるので、臭気が抑えられる。
③表面がスムースになるので、水洗いで清掃が楽になる。
施工内容 | ゴミ置場の床塗装塗替え |
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建築形態 | マンション ゴミ置場 |
施工地域 | 埼玉県川口市 |
工期 | 1日 |
施主 | マンションオーナー様 |
お問合せの種類 | 弊社WEBサイトより |
担当者 | 永井健司(ながいけんじ) |
担当者からのコメント | ゴミ置場、駐車場、駐輪場などに防塵塗装することでカラフルに明るくすると同時に、コンクリートからのホコリの発生を防ぐことが出来ます。 お勧めの塗料です。但し自動車や人の歩行などがありますので、きちんと施工してくれる業者が施工した方が結局長持ちします。 |
担当者写真 |
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施工前の診断
床塗装の塗膜に無数のキズが出来て剥離している。 |
施工手順
手順①. カップサンダーで塗膜を除去
手順②. 剥がし完了
【光コーティングの解説】塗膜が除去されたコンクリートの状態です
手順③. 下塗り
【光コーティングの解説】ケミクリートEPカラーを下塗りして色を付けます
手順④. パテ処理
【光コーティングの解説】色を付けると凹部が目立ってきますので、エポキシ樹脂のパテを打ちました
手順⑤. 上塗り
【光コーティングの解説】ケミクリートEPカラーの上塗りをします。
【光コーティングの解説】集塵機をつないだクリーンなカップサンダーにダイヤの刃を付けて塗膜をしっかり剥がします。