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【埼玉県所沢市内の製薬会社のクリンルームに床塗装しました】
最近、製薬会社のクリンルームの設備投資が盛んになっています。弊社もクリンルームの床塗装の受注が増えています。
クリンルームは壁・天井のクリンパネルと床塗装で部屋のクリン度を上げるので責任重大です。
1.クリンルームに求められる床塗装の性能とは
クリンルームは工場や研究所において、ホコリや細菌の数を少なくコントロールする部屋です。
生産するものは、食品であったり、半導体、液晶パネル、薬であったりと、高付加価値なものが多くクリーンな環境下での製造、研究が求められます。そのようなときに床塗装はシームレス(長尺塩ビシートのような継ぎ目がない)で耐薬品性、耐酸性に優れかつ、機械的強度が強いために良く使用されています。
床塗装施工にあたっては、ピンホール(針で刺したような穴)が出ないように細心の注意を払って施工します。ピンホールがあると発塵します。
2.クリンルームに使用される床塗装材料
一般に耐酸性、耐薬品性、強度に優れるエポキシ樹脂系塗床材がメインです。
そこに帯電防止性能(静電気を溜めない)などが求められたり、時には適度な防滑性が求められたりします。
さらに、高濃度の酸や溶剤を使用する場合、ビニルエステル系の材料が使用されることもあります。
3.厚さについて
クリンルームにおいては、2mm程度の膜厚を確保することが大切です。
厚さが薄いとコンクリートのクラックの動きにより、容易にひび割れたり、機器の落下衝撃によりコンクリートが露出しやすいからです。また、塗膜が厚い方がピンホールが発生しにくいとも言えます。
一度施工したら、容易に工事に入れないのもクリンルームの特性です。使い勝手をよく検討し、確実な方法で適切な床塗装材を施工すればトラブルも起きにくいと言えます。
施工内容 | 製薬会社のクリンルーム床塗装 |
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建築形態 | 工場 |
施工地域 | 埼玉県所沢市 |
工期 | 3日間 |
施主 | 製薬会社 |
お問合せの種類 | 紹介 |
担当者 | 永井健司(ながいけんじ) |
担当者からのコメント | ガタガタだったコンクリート床もケミクリートE(エポキシ樹脂厚膜流しのべ工法)でこんなにきれいになりました。クリンルームの床仕上げは、発塵しないこと、平坦で清掃しやすいことなどが求められます。 |
担当者写真 |
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施工手順
手順①. プライマー塗布
手順②. 中塗り塗布
【光コーティングの解説】プライマーの硬化を確認し、中塗りを塗布します。厚膜タイプの床塗装材は金鏝でたっぷり塗布します。この点で通常よく見られる塗装とはことなります。
手順③. 中塗り完了
【光コーティングの解説】中塗りを全て塗り終わりました。この時点ではまだ少し不陸が残るのが普通です。
手順④. パテ処理
【光コーティングの解説】上塗り前に、中塗りの硬化状態や凸凹のチェックをします。凸凹がある場合はエポキシ樹脂で適切にフラットになるよう処理します。
手順⑤. 上塗り施工中
【光コーティングの解説】クリンルームは部屋数が多く、狭い部屋もあるのでドア周りなど細かいところは作業が大変だったりします。
手順⑥. 上塗り中
【光コーティングの解説】広い部屋も均一な暑さになるように材料管理をしながら塗布します。
手順⑦. 上塗り完了
【光コーティングの解説】上塗りが完了し、2~3日後に歩行を開始します。余り早く歩いてしまうと擦り傷が付きやすくなります。お客様にちゃんとお伝えしておかないと、傷だらけになってしまいます。
【光コーティングの解説】下地コンクリートの研磨・清掃の後最初の工程はプライマーの塗布です。プライマーはコンクリートと床塗装材を密着させる役割を持ちます。コンクリートに対してはしっかり浸透して、根を張ります。