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【棚瀬建築設計事務所様オフィスにシリケートハードナーJPを施工】
1.お客様のお困り事はどんなこと?
新規にオフィスを借りられた際、床に施工してあったPタイルを剥がし作業中でした。Pタイルを剥がすと昔多かった黒のりと呼ばれる接着剤が残りました。黒っぽくマット状の色合いはそのままでいい雰囲気でしたので、黒のりは剥がさないでそのままお使いになることにされました。ところが、オフィス家具などを設置し使い始めたところ靴の裏に黒のりが付着し廊下その他にも汚れが広がりご相談のメールを頂くことになりました。
2.現地調査にて
オフィスの現調をさせて頂くと、確かに黒のりが床全面に広がっていました。事務所から出た廊下は白っぽい床が施工されていたため、黒い靴跡が無数についていました。また、事務所床に這わされたコンセントの延長コート(白)も黒く汚れていました。私もお打合せの際は鞄を床に置かせた頂くのですが、置いた瞬間「先生に、汚れますよ。」と言われハットしました。これは、なるべく早く解決しないと毎日大変だと強く感じました。
3.下地処理
黒のりを床用研削機で削り取り、さらにダイヤモンドの刃でコンクリートを研磨しました。黒のりをすべて取り去り、防塵材料が良く浸透する状態まで処理しました。
4.防塵施工
設計の先生がご指定された、株式会社ABC商会のシリケートハードナーJPを施工しました。この商品は水ガラスといわれるコンクリート表面強化材です。即効性はないのですが、数年かかってコンクリートの空隙をガラスの結晶状に埋めていきます。まるで生き物のようです。但し、即効性がないので、何度もそれでいいか確認させてただいて施工しました。なんでも、過去に何回も現場でご使用経験がおありとのことでしたので、安心して施工しました。私はいつもお客様と製品のメリットデメリットについて十分なお話をした後に、お客様の価値観に沿った製品を施工するようにしています。
賃貸オフィスの防塵床塗装の施工例の動画を用意しました。是非ご覧ください。
施工内容 | Pタイルの黒のりを除去して防塵処理 |
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建築形態 | オフィスビル |
施工地域 | 東京都品川区 |
工期 | 2日 |
施主 | 棚瀬設計事務所 様 |
お問合せの種類 | 弊社WEBサイトより |
担当者 | 永井健司(ながいけんじ) |
担当者からのコメント | 弊社WEBサイトに掲載されている、青山の事務所ビルのブログを見てお問い合わせを頂きました。そちらもPタイルを剥がして、黒のりのままご使用されました。そちらは、のりのペタペタが問題で、靴で歩くとペタペタと床に張り付いて靴が脱げそうになる感じでした。そちらは黒のりを剥がして、エポキシ樹脂系のクリア塗装で解決させて頂きました。 |
担当者写真 |
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施工前の診断
事務所の床Pタイルを剥がすと画像のような黒のりが残りました。黒のりにはタールが含まれているので、歩行すると靴の裏に付着していろいろなところに黒っぽい汚れが広がります。 |
黒のりの拡大画像です。軍手の指で触るとすぐに黒くなります。 |
施工手順
手順①. 養生
手順②. 黒のり除去
【光コーティングの解説】床用研削機で黒のり除去中です。ベタベタして除去しづらい様子でした。
手順③. 狭い部位の研削
【光コーティングの解説】狭い部位はハンディタイプの研削機があります。使用した機器はすべて集塵機に接続されていて、ホコリを出さずに作業が出来ます。
手順④. 黒のり除去完了
【光コーティングの解説】黒のりの除去と研磨が完了しました。今度はコンクリートが露出しました。コンクリートはコンクリートで靴の裏に白っぽい粉がついて大変です。
手順⑤. シリケートハードナーJPを施工
【光コーティングの解説】シリケートハードナーJPを塗れ色になるまで塗布し、吸い込んだ部分には再度塗布します。これを30分間繰り返します。
手順⑥. 施工完了
【光コーティングの解説】施工が完了しました。靴の裏に何も付着しなくなりました。
【光コーティングの解説】今回はオフィス家具が設置されていたため、半分ずつ2回に分けて施工しました。片側に家具を寄せて汚れないように天井から養生ビニールを設置します。