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【東京都青梅市の物流倉庫床欠けを超速硬化塗床で補修しました。】
青梅市内の物流倉庫の床の欠けを、超速硬化塗床材で補修しました。
1.お客様の困りごとは?
倉庫内の床に欠けが出来ており、フォークリフトが頻繁に走行するためにどんどん拡大して来ました。はじめは鉄板で覆っていましたが、鉄板の段差が手前と向こう側に出来るためかえって走行しにくい状態でした。フォークリフトに段差は禁物で、大事な商品が荷崩れしたり、落として破損することもあります。かといってコンビニに製品を供給しているので年中無休で稼働を止めての施工はできない状況でした。
2.現場から提示された条件
1.短時間で施工し、かつなるべく早く走行が開始できること。
2.フォークリフトの走行で早期に剥離や欠損が出来ないこと。
3.シンナー臭や塗床材の臭気の発生が少なく、かつ製品に匂い移りしないこと。
4.ホコリの発生は困る。
5.実績があること。
3.解決案
条件をクリアするために次のような手順で補修しました。
1.低臭性で超速硬化の材料を使用。製品名:ケミクリートMSL
2.フォークリフト走行対応の強度をもつものを使用。
3.床の欠損部とその周囲に、カッター入れと研磨を行うことで耐久性を下地から造る。
4.フォークリフトの走行を妨げない様、片側通行の実施。
5.床カッター、研磨時に周囲をビニールで養生。人ひとり入れる小さいもので実施。
4.まとめ
お客様と何度もお打合せし施工計画を立てていたので、施工しやすいように現場が整えられていて、スムースかつ早めに工事を終えることが出来ました。
なお、使用したケミクリートMSLは低温化でも1時間程度で硬化しかつ低臭気です。但し、硬化が圧倒的に速いので慣れが必要です。
参考の動画を用意しました。
【倉庫床クラック(ひび割れ)・段差補修編】
【倉庫床現状復旧工事編】
【倉庫床クラック(ひび割れ)・段差補修編】
施工内容 | 物流走行床欠け補修(塗床) |
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建築形態 | 倉庫 |
施工地域 | 東京都青梅市 |
工期 | 2日間 |
施主 | 物流倉庫会社 |
お問合せの種類 | 弊社WEBサイトよりお問い合わせ |
担当者 | 永井健司(ながいけんじ) |
担当者からのコメント | 今回の物流倉庫は、24時間年中無休の倉庫でした。このような条件の倉庫は普通に相談を受けます。いっぺんに直すことはできないので、最も困っているところから手を付けるのが最善と考えます。最も困っているところのみ補修・補強できれば意外と他のことは気にならなくなることもあります。 |
担当者写真 |
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施工前の診断
倉庫と倉庫のコンクリートの打ち継ぎ部分に発生した欠損。使用されているのは硬質着色床です。このくらいの欠損でもフォークの運転手は気になるらしいです。 |
ラックを撤去したアンカー止めの後の欠損も多数あります。 |
良く見ると結構大きく欠損しています。フォークリフトのタイヤは車より車輪が小さいので欠損の影響は大きく受けます。 |
施工手順
手順①. ホコリ対策
手順②. カッター入れ
【光コーティングの解説】周囲にダイヤモンドカッターで切り込みを入れています。将来剥離が始まるのは未施工部と施工部の継ぎ目です。ココは通常は段差ができないように薄く塗ることが原因で起きます。弊社ではカッターで下地深く切り込みを入れ、一番の弱点部位を厚く施工することで一番はがれにくい部位に変えます。
手順③. 研磨
【光コーティングの解説】下地にしっかり密着するようにダイヤモンドカップで研磨します。接着面にキズがいっぱいつくことで密着表面積を増やし剝がれにくくします。
手順④. プライマー
【光コーティングの解説】プライマーを塗布しています。塗料における接着剤の役割を果たします。硬化が早いので手早く塗ります。硬化するとツヤが引けるのですぐに見分けがつきます。
手順⑤. 養生撤去
【光コーティングの解説】ホコリ避けのビニールを撤去します。空気の流れがないと硬化不良になります。
手順⑥. 大きな穴をまず埋めます。
【光コーティングの解説】一度に深い部分を埋めずに何回かに分けて施工します。
手順⑦. 中塗り
【光コーティングの解説】中塗り施工完了
手順⑧. 上塗り
【光コーティングの解説】上塗り完了 艶が消えたら硬化完了です。硬化が早いので、道具を片付けているうちに効果が確認できます。触ってみてすべすべになったら歩行または走行可能のサインです。
【光コーティングの解説】ホコリを拡散させないように脚立を使用してビニール養生しました。周囲を密閉して床欠損に研磨などの将来はがれにくくなるよう処置します。集塵機をつないでいますので、ホコリもほとんど出さないで作業できます。