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【神奈川県伊勢原市の工場床防塵塗装(塗床)を施工】
1.工場の現地調査にて
既設の床には、コンクリート金ゴテ仕上げの上にエポキシ樹脂系防塵塗装(ケミクリートEPカラー)が施工されています。
十数年が経過し、コンクリートに発生したクラックが見苦しくなってきています。お客様がお見えになる際気になるので塗りなおしたいとのご希望が出ました。
2.工事方法
クラックの補修方法は大きく2つあります。
一つは、性能重視の方法。クラックに沿ってUカッター(Uの字に切れるダイヤモンドカッターのこと)で切り込みを入れ、エポキシ樹脂を充填する方法。
クラックの幅をわざと広げて十分な量のエポキシ樹脂を充填し固める工法。割れたコンクリートを強力に接着できますが、防塵塗装を仕上げた後にうっすらと切り込みの跡が残ります。
2つ目は、見た目重視の方法。クラックはカットせずに、エポキシ樹脂パテでクラックの筋を消します。そのあと、防塵塗装を仕上げます。クラックを切らないので見た目はきれいですが、深く内部までエポキシ樹脂が充填されないので、いずれまた切れてきます。
まとめ
性能重視も見た目重視もありだと思います。見た目重視で大きなクラックでない場合は良好な経過をたどることもあります。
しかしながら、太くて大きなクラックや段違いになっているクラックは見た目重視の工法で防塵塗装(塗床)を施工するとすぐに切れて、痛い思いをします。
段差はなるべくないほうが良く、少なくともなだらかにすれば将来の塗床やコンクリートの欠損を防止できます。段違いは部分的な欠損を助長します。
経験を積んだ、塗床(防塵塗装)の専門業者にご相談されるのが一番の近道です。
施工内容 | 工場床クラック補修後、コンクリート床に防塵塗装(塗床)施工 |
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建築形態 | 工場 |
施工地域 | 神奈川県伊勢原市 |
工期 | 2日間 |
施主 | 工場施主様 |
お問合せの種類 | ご紹介 |
担当者 | 永井健司(ながいけんじ) |
担当者からのコメント | コンクリート床に防塵塗装(薄膜のペンキの高級なもの)を施工する場合でも、下地処理を適正にするかしないかで耐久性が大きく変わります。下地処理をせずに仕事をすれば受注率はあがるかもしれませんし、説明されない工事店もありますが、弊社は責任施工の工事店なので、すぐ剥離するような仕事は致しておりません。 |
担当者写真 |
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施工手順
手順①. 研磨・クラックUカット・プライマー
手順②. クラックにエポキシ樹脂を充填
【光コーティングの解説】クラックに沿ってエポキシ樹脂を充填し、シールします。痩せるので2回繰り返します。
手順③. 2回目エポキシ樹脂の充填
【光コーティングの解説】少し幅広に段差を消し込みます。
手順④. ライン引き
【光コーティングの解説】黄色のラインを塗装中です。黄色は透けやすいので、塗りながらも遠くから眺めて透けていないかチェックしながら塗ります。
手順⑤. エポキシ防塵塗装1回目
【光コーティングの解説】ケミクリートEPカラーで下塗りします。
手順⑥. エポキシ防塵塗装1回目
【光コーティングの解説】ケミクリートEPカラーで上塗りします。
手順⑦. 完成
【光コーティングの解説】1日~2日間 硬化養生の後に自動車やフォークリフトも走行可能になります。
【光コーティングの解説】エポキシ樹脂防塵塗装の表面をポリッシャーで研磨します。その後、クラックに沿ってUカットし、プライマーを塗布します。