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【神奈川県厚木市のスーパー厨房塗床改修工事】
スーパーの写真食堂厨房の塗床を改修しました。
1.塗床の剥離を調査
厨房の塗床の剥離調査を行いました。剥離はいずれも熱水がかがるエリアに集中していることがわかりました。
具体的には回転釜の直下と茹で面機の周囲です。
2.熱水による剥離
熱水が塗床の上にかかると熱で膨張します。この時コンクリートも膨張します。コンクリートと塗床材は熱膨張の大きさが違うために何回も繰り返し膨張収縮を繰り返すと次第に接着力が低下してきます。
やがてコンクリートと塗床が剥離し空洞ができます。これが塗床が浮いた状態です。浮いた状態で使用しているうちに歩行による荷重で剥離しそこに熱水や水油が侵入し剥離がどんどん広がります。
3.どのような塗床が適しているのか?
熱水と冷水が交互に流れても耐熱タイプの塗床材を使用すれば剥離は起きにくくなります。
熱水タイプでお勧めなのがタフクリートMHです。
まとめ
塗床材は単なる床塗装材ではなくて、高機能を持った材料です。なぜなら、厨房の頻繁な歩行に耐え、かつ耐摩耗性、耐衝撃性、耐熱性、耐薬品性(塩・しょうゆ・砂糖・みりん)防滑性など多くの機能が要求されるからです。
どのタイプの塗床材がどの程度の作業頻度、作業の重さで何年くらい持つか予想することが出来るでしょうか?それはカタログを読んでできることではありません。真剣に現場に取り組んで初めてわかることだと思います。
施工内容 | スーパー社員食堂厨房塗床改修工事 |
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建築形態 | スーパーマーケット |
施工地域 | 神奈川県厚木市 |
工期 | 一晩 |
施主 | スーパーマーケット |
お問合せの種類 | ご紹介 |
担当者 | 永井健司(ながいけんじ) |
担当者からのコメント | 塗床の高機能性を上手に使うことで、厨房の生産性が上がります。熱水を床に流す場合と流さないドライ厨房の場合とでは、使用できる塗床材の種類が違ってきます。 |
担当者写真 |
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施工前の診断
茹で面機の周囲は塗床が完全に浮いているところがあります。 |
回転釜の下も油で真っ黒になっています。相当油が浸み込んでいることがわかります。 |
施工手順
手順①. カッター入れ
手順②. 剥がし
【光コーティングの解説】既設の塗床材を剥がします。
手順③. 下地研磨
【光コーティングの解説】塗床旧塗膜を剥がしたのちに、コンクリート表層をダイヤモンド研磨します。
手順④. 材料の撹拌
【光コーティングの解説】タフクリートMHの材料を撹拌しています。ゆっくり回るミキスターで水性硬質ウレタン樹脂と骨材が均一に混ざるまで混錬します。
手順⑤. 塗り付け
【光コーティングの解説】タフクリートMHを隅から塗り付けていきます。機械の裏側は狭いので大変です。大汗をかいて施工しました。
手順⑥. タフクリートMH均し
【光コーティングの解説】タフクリートMHの練りあがった材料を均した状態。まだ押さえていない段階です。
手順⑦. 押さえ
【光コーティングの解説】タフクリートMHを金鏝で押さえて、目を詰めていきます。
手順⑧. 完成
【光コーティングの解説】仕上がったタフクリートMH 回転釜からの熱水に100℃まで耐熱性を発揮します。
【光コーティングの解説】施工範囲に沿ってカッターでコンクリートまでカットします。