【渋谷区のマンションゴミ置き場床の現地調査を行いました。】
今日は、ゴミ置き場床の塗装が剥離しているとのことで、現地調査に伺いました。
1.現状
予想していたほどひどくはありませんが、まだ1年くらいで床塗装(塗床)が剥離しているので問題としてとらえられていました。
皮スキで擦ってみると簡単に剥離してしまいます。剥がれた塗膜は薄く、やわらかい塗膜でウレタン防水材のトップコートと考えられます。
私としては、ゴミ置き場はカゴを引きずったりすることがありますので、柔らかい床塗装よりも硬い床塗装の方がお勧めです。なぜかというと、柔らかい塗膜は切れやすいからです。
ゴミ置き場は定期的に水まき清掃をしますので、一旦切れて剥離すると水が浸み込んでどんどん剥離が進んでしまうからです。固い床塗装であれば強い衝撃があってもそこだけが傷つくだけで済みます。
柔らかいと次第に剥けていってしまいます。
むき出しになったコンクリートに生ごみの汁がしみ込んでコンクリートが蝕まれていきます。えぐれがひどくなるといつも水が溜まるようになり悪臭を放つようになります。
2.改修の方法
コンクリートとの密着力のない床塗装の塗膜は、全撤去が必要です。現在の床塗装の上に塗装しても下の塗膜から剥離するのは時間の問題です。
現在の床塗装をすべて剥がし、コンクリート床を良く研磨してからゴミ置き場にふさわしい床塗装材を施工します。
床塗装材には、ペンキのように薄い塗膜から2mm程度の厚膜の塗床と呼ばれるものまであります。
床塗装の表面をフラットにして清掃しやすくすることもできますし、凸凹を付けてすべり止めにすることもできます。