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【神奈川県横浜市の工場防液提に帯電防止ライニング施工】
今回は、新築のコンクリート製防液提に防食ライニング材で帯電防止機能付きの、ケミコンダクトSV#5000 2PLYライニング工法を施工しました。
ケミコンダクトSV#5000は高濃度の酸や高濃度薬品に対して防食性能が高く主にガラスマットと一緒に施工される材料です。
1.ケミコンダクトSV#5000について
防食性能を高めるためにガラスマットで補強、コンクリートのクラックに対応する構造になっています。
また、ガラスマットにを2枚重ねて使用することにより、厚い防食塗膜が得られるので耐久性の高い製品となっています。
株式会社エービーシー商会製のケミコンダクトSV#5000はビニルエステルの耐薬品性と帯電防止性能を併せ持った高付加価値防食材で、大変優れた機能を持つ塗床材です。今のところ他社には類似の商品はないようです。
2.防液提とは何か?
防液提とは、主にコンクリートで造られた堤防のようなものです。中に酸・アルカリ性の液体の入ったタンクを据え付けて使用します。
タンクから液体を抜いたり、補充したり、また配管からアクシデントで漏れたりした場合にコンクリートに穴が開くのを防ぎます。
一定の時間コンクリートを腐食から守ることが出来るため、その間に漏れた配管を治したり、薬液を薄めて除去するなどの処置が可能になります。
3.防液提の防食塗床
防液提の内部には、エポキシ樹脂の塗装、エポキシ樹脂のガラスクロスライニングやビニルエステル樹脂のガラスマットライニング工法などが使用されます。
材質と工法は、薬液の種類や腐食強さとどのくらいの耐久性を求めるかにより設計します。
薬液が漏れてもすぐに腐食しないものから硫酸のようにすぐに穴の開くものまでさまざまなものに対応します。
薬品の種類や濃度、更には温度などの条件をお伝えくだされば適切にご案内できます。
施工内容 | 防液提の防食ライニング工事 |
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建築形態 | 工場タンクヤード |
施工地域 | 神奈川県横浜市 |
工期 | 6日間 |
施主 | 工場 |
お問合せの種類 | ご紹介 |
担当者 | 永井健司(ながいけんじ) |
担当者からのコメント | 防食(耐酸性)塗床材は薬品の種類によりエポキシ・ポリエステル・ビニルエステルなどを適宜選択して施工します。薬品の種類や濃度、流出する頻度などにより材料と工法を設計します。改修工事の場合は薬品に侵食されたコンクリートの補修・補強も大事なポイントです。 |
担当者写真 |
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施工手順
手順①. ケレン・プライマー
手順②. ライニング
【光コーティングの解説】ガラスマットを貼り付けて、樹脂を含侵します。
手順③. サーフェスマット貼り付け
【光コーティングの解説】サーフェスマットを張り付けて、表面が整います。
手順④. パテ処理
【光コーティングの解説】全面にパテ処理を施して、面を整えました。
手順⑤. 上塗り
【光コーティングの解説】上塗りは帯電防止の機能があります。
【光コーティングの解説】コンクリートをケレンした後、ウレタンプライマーを塗布。