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【茨城県水戸市のライスセンターに床塗装工事】
今回は、農家の方のライスセンター(コメなどを乾燥させる設備工場)のコンクリート床塗装(エポキシ系防塵塗装)のお仕事のご依頼を頂きました。
1.今回のお困りごとは?
屋根のない段階で床コンクリートを打設したが、夏の炎天下に打設したためにコンクリートが急激に硬化し、平坦に押さえることが出来ず、凸凹になりました。最大で10mmもの段差を生じることになりました。このままでは、凸凹が気になって作業がしにくいし、機械の据え付けにも支障をきたしそうでした。そこで何とか手立てはないものかとご相談を頂きました。
2.凸凹(専門用語で不陸)を改善する。
ご予算を考慮した上で選定した仕様は、コンクリートの凸部をダイヤ研磨で削り、大きな段差をエポキシ樹脂モルタルでなだらかに下地調整し、小さな段差はエポキシ樹脂パテで補修することにしました。
完全な平らにはなりませんが、急激な段差を改善し、なだらかに変えることによって歩行時の違和感やフォークリフトを使用したときの危険性を低減することが出来る仕様です。
床塗装(防塵塗装)は数ある樹脂の中で耐摩耗性等の強度の一番強いエポキシ樹脂系の防塵塗装を採用しました。
3.将来のこと
床塗装もフォークリフトの走行や歩行により、緩やかではありますが、良く通行する部分から摩耗してきます。
摩耗した部分には、上から同じ防塵塗料を塗り重ねることが出来ますので、ランニングコストは低くすることが可能です。
また、厚膜の塗床を将来施工しようとした場合でも、簡単な研磨の後塗り重ねることが可能です。エポキシ樹脂の防塵塗装の上の塗床は相性が良く
アクリル・アクリルウレタン・ウレタン・エポキシ樹脂などほとんどの塗床材が施工可能です。
施工内容 | 工場床の不陸を治して防塵塗装工事 |
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建築形態 | 工場 |
施工地域 | 茨城県水戸市 |
工期 | 3日間 |
施主 | 個人のお客様 |
お問合せの種類 | 弊社WEBサイトよりお問い合わせ |
担当者 | 永井健司(ながいけんじ) |
担当者からのコメント | コンクリートが凸凹に仕上がることは、ままあることです。コンクリートの施工は、陽があたる、高温、屋根がないなどで仕上がり精度に大きく差が出るものです。でも、ある程度の補修は可能です。 |
担当者写真 |
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施工前の診断
コンクリートが硬化し、大きな段差が生じている。 |
全体的に凸凹がある。写真ではちょっと見にくいです。 |
立上りに出来た空洞、段差、コンクリートの欠けが見られます。床コンクリートも小さな穴が無数に空いています。 |
柱周りも段差が大きく残っています。 |
施工手順
手順①. 立上りの研磨
手順②. 壁際の床を研磨
【光コーティングの解説】狭いところはハンディタイプの研磨機で施工します。絶えず集塵機でホコリをすいながら作業するのでホコリの出方が少なくて済みます。
手順③. 床の研磨
【光コーティングの解説】床用のダイヤ研磨機で段差を研磨します。
手順④. プライマー塗布
【光コーティングの解説】いわゆる下塗りです。コンクリートに深く浸透させ安易に剥離しないようにする工程です。
手順⑤. 不陸の確認
【光コーティングの解説】定規を当てながら不陸箇所をチェックしているところです。
手順⑥. 不
手順⑦. 材料の配合・撹拌
【光コーティングの解説】不陸直しに使用する、エポキシ樹脂モルタルを造っているところです。
手順⑧. 凸凹修正
【光コーティングの解説】定規で擦りながら不陸を修正しているところです。
手順⑨. 凸凹修正中
【光コーティングの解説】職人さんが一生懸命不陸修正をしています。
手順⑩. パテ処理
【光コーティングの解説】小さな凸凹はエポキシ樹脂パテで処理します。写真は小さいですが、前面にシゴキ塗りしました。
手順⑪. 全面パテ
【光コーティングの解説】全面パテ完了です。
手順⑫. 防塵塗装下塗り
【光コーティングの解説】防塵塗装(グレー)の1回目の塗装です。
手順⑬. まだ残った段差に再度パテを打ちます。
【光コーティングの解説】パテも硬化すると痩せるので何回も打ちます。
手順⑭. 防塵塗装上塗り
【光コーティングの解説】防塵塗装の2回目塗布完了です。こんな感じに仕上がりました。
手順⑮. 外部には、変色防止のトップコートで仕上げました。
【光コーティングの解説】外部には耐候性の良い(太陽光による退色しにくい)アクリルウレタン樹脂を塗布しました。
手順⑯. 仕上がり
【光コーティングの解説】元のコンクリート下地を考えれば、ずいぶんときれいになりました。
【光コーティングの解説】ダイヤ研磨機のハンディタイプで研磨して段差を平滑化しているところです。