【東京都足立区の個人邸|ガレージ(駐車場)塗床(床塗装)剥離を解決しました】
個人邸のガレージ(駐車場)のコンクリート床に施工された塗床があちこち剥離し、弊社に相談を頂きました。
1.剥がれの状況
現地調査にお伺いし、剥離の状態をチェックしました。剥離個所は自動車のタイヤの乗る箇所に多く見られました。
タイヤにかかる荷重は大きいものではありますが、通常剥離することはありません。
長い年月をかけて摩耗してくるのが正常で、塗膜が取れるのは異常な状態といえます。
2.使われていた塗床材の特定
現地調査の結果、使用されていた材料は、アクリルウレタンとわかりました。
アクリルウレタンは耐候性(太陽の陽を浴びても変色や劣化しにくいこと)が良いのですが、トップコートとしては用いられますが、
単体で使用するのはどうかと、私は考えます。
3.剥離の原因を探る
前述のアクリルウレタン塗床材はスクレーパー(革スキの刃が鋭い工具)で簡単に剥がれました。従って下地コンクリートへの密着が弱いことがわかりました。
剥離原因の推察としては、コンクリート打設後の乾燥が不十分なうちに塗床の施工をしたか、塗床の最初の工程で塗布する、プライマー(シーラー)とも言う、を塗っていない。もしくは塗ったけれどもコンクリートに完全に吸い込まれてしまって効き目がない状態で塗床を施工したかが考えられます。
4.剥がれない塗床を施工
上記のような剥がれが発生している塗床は、コンクリートへの密着が良くないので、上から重ね塗りすることは再剥離の原因になります。
塗膜は専用の機械で完全に剥がし除去し、研磨などの下地処理を行って塗床の密着力を引き出すような施工をします。
塗床は単なる美装材ではなく、重量物の走行に耐える機能材料なので、お客様の使い勝手を確かめてから種類を選定したり、施工したりすることが大切です。
ガレージ(駐車場)に塗床を施工される、個人のお客様は意識の高い人と考えられます。ガレージ(駐車場)の床の上で愛車の整備をしたり、きれいに洗って眺めたり、様々目的を持っています。
工務店やハウスメーカーにそれをお伝えして施工してもらうことが大切です。ハウスメーカーは家に関しては尊敬するほど情報を持っていますが、ガレージの床仕上げ材については知識を持っていないのが通常です。
知識がないのが普通ですので、困った際はご相談くださればハウスメーカーさんの下での施工も可能です。
施工内容 | 個人邸のガレージ(駐車場)塗床改修工事 |
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建築形態 | 個人邸 |
施工地域 | 東京都足立区 |
工期 | 2日間 |
施主 | 個人邸のお客様 |
お問合せの種類 | ご紹介 |
担当者 | 永井健司(ながいけんじ) |
担当者からのコメント | 個人邸のガレージ(駐車場)の塗床の剥離はよく発生しているようです。剥離のほかに、コンクリートの床の仕上がりが良くないので塗床できれいにすることが出来ないか、よく相談が参ります。塗床で段差を消したり、色を均一にしたり、滑り止めを付けたり、様々な方法で解決することが出来ますよ。 |
担当者写真 |
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施工前の診断
大きく剥離しているところを見ると、完全な密着不良と診断できます。この手の剥がれ方はコンクリート打設後の乾燥が甘い状態で施工したのかな?と推測されます。 |
小さな剥離は、薄膜の塗床の場合は衝撃を与えたり、自転車のスタンドを起こすときの金属とのこすれでも起こることがあります。 |
施工手順
手順①. 下地処理
手順②. プライマー
【光コーティングの解説】プライマーは下塗りとも言い、コンクリート下地に浸み込ませて剥離を防止します。浸み込んで根が張るイメージです。
手順③. 下塗り後、上塗り
【光コーティングの解説】エポキシ樹脂下塗りをしごき塗り後、上塗りを金鏝で塗布します。
手順④. オプション
【光コーティングの解説】オプションとして、紫外線変色防止の塗料を塗りました。
【光コーティングの解説】既設塗膜を完全に除去します。さらにコンクリートを研磨します。こうすることで、コンクリート下地にしっかり密着するようになります。