【板橋区高島平のラーメン店の厨房側溝を塗床で補修しました。】
1.お客様のご心配事は?
ラーメン店の厨房清掃時に水が客席側に浸みだすことがあり、店主様が気にされていました。基本的には厨房のコンクリート下に防水層があり、その防水層でお風呂の湯船のように器を形成して漏れない様になっているのが普通です。
また、厨房床の客席側には水を流さないということでした。店主様が気にされていたのは、側溝の底部と立上りの間に穴が開いていて空洞が確認されていたため、そこから水が侵入しているのではないかということでした。
2.塗床を施工してみる
水漏れが止まるかはわからないものの、穴が開いていると厨房の排水がグリストラップに行かないでコンクリートに行ってしまうため、不衛生になりかねませんん。
まだ、小穴でしたが、塞いできれいにしたいということになりました。
3.タフクリートMHを施工
水漏れ防止にウレタン防水でも施工したくなるところですが、ウレタン防水は常時水に触れていると、加水分解といって劣化が早まります。また、ラーメン店の様に熱水がかかる環境下では、ブヨブヨになって浮いて剥がれてしまいます。耐熱性がないのです。
そこで、耐熱性があり側溝に最適な水性硬質ウレタン系のタフクリートMHを施工することにしました。
熱水100℃をいきなり流してもびくともしない優れものです。
この材料は、現在の厨房用塗床材の中で最も耐久性と機能性が優れたものと言われている材料です。塗床の性能は、材料の選択を適切にすることと、施工の精度で決まります。
4.まとめ
業者にお仕事を依頼されるときに大事なのは少しだけ自分で下調べをしたうえで依頼してみることだと思います。
建築業者は専門ごとに細分化されているために、異なる業種の業者に依頼しても適した製品の選択が出来ない、施工をミスすることが結構あります。
素人様が依頼するので難しい面はあるとは思いますが、下調べしておけば質問が出来るようになります。質問に答えられなかったり、大丈夫、大丈夫を繰り返す業者はちょっと危なかったりします。専門家は長持ちして欲しいと願っているので、いろいろ訊いたり、条件を付けたりすることが多いものです。
施工内容 | 厨房の側溝を塗床(タフクリートMH)で補修 |
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建築形態 | ラーメン店店舗 |
施工地域 | 東京都板橋区高島平 |
工期 | 1日 |
施主 | ラーメン店店主様 |
お問合せの種類 | 弊社WEBサイトより |
担当者 | 永井健司(ながいけんじ) |
担当者からのコメント | 厨房の目立たない存在の側溝内部。えぐれて水が溜まったり、匂いを発していることはないでしょうか?床を毎日掃除しても側溝が匂っていては台無しです。お客様は匂いに敏感です。側溝を直してみてはいかがでしょうか? |
担当者写真 |
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施工前の診断
側溝内部の画像です。塗床材は塗っていないか、すべて剥離して塗膜が残っていない状態です。かなりコンクリートが痛んでいます。 |
水を流して流れ具合のチェック。そこそこ流れますが、少し溜まるところが確認されました。コンクリートに浸み込んだスープの匂いが感じられます。塗床を施工すれば浸み込に難くなるので改善されることでしょう。 |
施工手順
手順①. 下地処理
手順②. 清掃
【光コーティングの解説】電気掃除機できれいに清掃します。
手順③. タックコートを塗布します
【光コーティングの解説】タックコートとは、立面に塗床材を定着させるためのねっとりした、鳥もちのようなものです。これを塗らずに施工すると塗床材が自重で落ちてきて不具合となります。
手順④. 立面の施工
【光コーティングの解説】まずは立面を施工します。立面施工用のタフクリートMWを使用しています。
手順⑤. 底部の施工
【光コーティングの解説】タフクリートMHを施工しました。これで浸みだしが解決されると同時に、側溝の臭気も改善されることを期待します。
【光コーティングの解説】側溝底部と立上りを研磨し、剥離防止のカッター溝切を行います。