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【埼玉県上尾市の給食室(厨房)回転釜下コンクリート床に水性硬質ウレタン:タフクリートMHを施工】
1.給食室の回転釜下の塗床は剥離しやすい?
給食室(厨房)の回転釜下のコンクリートに施工した塗床は、最も剥離しやすい部位です。
ぐつぐつ煮込んだものが垂れたり、頻繁に熱水をこぼしたりするからです。特に今までの塗床材は熱水による熱膨張が大きく、熱水と冷水が交互に流れる悪条件の下、何度も伸びたり縮んだりすることでコンクリートと塗床材の接着面が引っ張られてついに耐えきれず剥離して浮き上がってきます。
2.回転釜下に最適な塗床材は?
熱水と冷水が交互に流れる悪条件でも、水性硬質ウレタン(タフクリートMHに代表される)は特に剥離が起きにくい材料です。
弊社においても、10年以上施工していますが、やり直しが無く、さらに初期の剥離クレームもゼロです。
その代わり、可使時間(材料を配合し、撹拌してから塗りつけが可能な時間)が短く、施工しずらい材料なので慣れが必要です。
タフクリートMHは熱衝撃に強い塗床材で、かつ、厨房器具の落下衝撃にも強い材料です。
3.タフクリートMHでも防げない熱とは?
熱水に強いタフクリートMHでも防げない熱があります。それは、フライヤー(揚げ物装置)の油の交換時の器からの直接の熱です。
耐熱温度が100℃から120℃のタフクリートMHは非常に丈夫な材料ですが、石油製品のため限界があります。油の温度や160℃とか180℃あるそうなので、金属容器に入れて床に直置きすると熱の影響を受けます。
対策としては、油の交換時には、タイヤのついた容器で受けるようにすれば解決が可能です。
参考動画を用意しました。
施工内容 | 給食室回転釜下の塗床(タフクリートMH)施工 |
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建築形態 | 学校の給食室 |
施工地域 | 埼玉県上尾市 |
工期 | 2日間 |
施主 | 学校 |
お問合せの種類 | 弊社WEBサイトより(リピート) |
担当者 | 永井健司(ながいけんじ) |
担当者からのコメント | 耐熱水温度が100℃~120℃のタフクリートMHは高性能な製品です。そんな製品もコンクリートへキチンと密着して初めて機能性を発揮できます。そのお手伝いをするのが、専門工事業者の仕事です。 |
担当者写真 |
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施工前の診断
回転釜下の穴。器具の落下で破損した箇所がみられます。 |
一見するとと、それほどいたんで見えませんが、コンクリートと塗床の間に空気が入った様に浮いています。 |
施工手順
手順①. 施工前
手順②. 下地処理
【光コーティングの解説】既設の塗床材をハツリ取ります。
手順③. 下地処理
【光コーティングの解説】既設の塗床材を撤去したら、コンクリート下地をダイヤの刃で研磨します。また、周囲に剥離防止のための切込みをダイヤモンドカッターで入れます。
手順④. 耐熱塗床施工
【光コーティングの解説】タフクリートMHを施工します。
手順⑤. 耐熱塗床施工
【光コーティングの解説】タフクリートMHの塗りつけが完了しました。回転釜からの熱水がかかっても剥離しにくい塗床の施工が完了しました。
【光コーティングの解説】施工前の画像です。回転釜と周囲を囲い養生を行います。(ホコリの飛散を防止)