【東京都世田谷区の学校給食室(厨房)に塗床を施工しました。】
1.学校の給食室(厨房)に適した塗床材
学校の塗床材は、文部科学省学校環境衛生の基準指定6物質を含まない塗床材であることが求められます。
ケミクリートEはプライマーを対応品に変えることで基準をクリアすることが出来ます。
エポキシ樹脂の特性である、コンクリートへの密着力と強度を生かして施工します。
2.施工した製品と仕様
株式会社エービーシー商会社製のケミクリートE流しのべペースト防滑工法で施工しました。ケミクリートEは約60年の歴史のある製品で、熟成された技術の上につくられた製品です。
直接熱水のかかるところ以外はすべて施工することが出来、価格的にも手ごろな塗床材です。
建築業界でも「ケミクリート」の名称は特に有名で、塗床を指してケミクリートと呼ぶ人もいます。
3.ケミクリートEの特徴
- コンクリート下地への密着力が強い
- 台車や歩行頻度の多さに耐える、耐摩耗性
- 砂糖・塩・しょうゆなどの調味料で侵されない耐薬品性
- 防滑性がある
- 清掃性がよい
- カラフルに仕上げることが可能
- 長尺塩ビシートのような継ぎ目がない
- 耐荷重性がある
- 耐水性がある
4.施工上の注意点
- 新規コンクリート打設時は4週間程度の乾燥養生期間が必要
- 水勾配は塗床では取れません
- 強度の弱いコンクリートの場合剥離することがある
- いわゆるうすぬり左官補修の下地には施工不可
- 施工後2~3日の硬化養生期間を取る必要がある
- 臭気の発生があります
- 火気作業との並行作業は危険です
5.まとめ
学校では環境検査をすることが多く、現場の室内空気を採取し、禁止されている物質(溶剤等)がないか検査をすることが多いので、ノウハウを持たない施工店に依頼すると検査に合格しない可能性があります。
施工内容 | 東京都世田谷区の学校給食室塗床工事 |
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建築形態 | 学校 |
施工地域 | 東京都世田谷区 |
工期 | 3日間 |
施主 | 学校 |
お問合せの種類 | ご紹介 |
担当者 | 永井健司(ながいけんじ) |
担当者からのコメント | 学校の給食室(厨房)の塗床改修工事です。 ピンク色の塗床は珍しかったのですが、周りの長尺塩ビシートのピンクに合わせたものです。 |
担当者写真 |
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施工手順
手順①. プライマー塗布
手順②. プライマー完了
【光コーティングの解説】ケミクリートプライマーNS塗布完了しました。
手順③. 中塗り塗布
【光コーティングの解説】ケミクリートEの中塗り(ペースト)を金ゴテで均一に流しているところ。
手順④. 上塗り1+防滑骨材散布
【光コーティングの解説】ケミクリートEの上塗りを塗布し、乾かないうちに硅砂(防滑用骨材)を散布したところです。
手順⑤. 上塗り2
【光コーティングの解説】さらに上塗りをして防滑骨材を封じ込めるようにしてコーティングします。きれいに仕上がりました。
【光コーティングの解説】文科省指針に合致した安全な無溶剤プライマーを塗布しているところです。