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【神奈川県川崎市の工場の側溝耐熱塗床(床塗装):タフクリートMW工法】
1.熱水の流れる側溝の塗床不具合
食品工場などでは、側溝の内部も塗床(床塗装)を施工する場合があります。
それは、食品を扱ううえで発塵を防いだり、側溝を流れる食品のカスなどの有機物が酸化しコンクリート表面をボロボロにするのを防ぐ目的があるからです。
一般に、側溝にフタをすることで見えにくくなるため作業床に比べて軽く見られがちで、耐熱性のないエポキシ樹脂塗装がされていたりすることもあります。
通常のエポキシ樹脂塗装では、50℃位で軟化するので、何度も繰り返し熱水が流れているうちにコンクリート表面と肌別れして浮きや剥がれを生じます。
今回の現場は、耐熱性エポキシ塗床材のケミクリートE#5000が施工されていました。
この材料は耐熱性の良好な材料でしたが、経過年数も古く傷んで来ていたので、改修工事となりました。
2.最新の耐熱性塗床(床塗装)材料でおすすめは?
近年、耐熱エポキシ樹脂塗床から、水性硬質ウレタン系塗床材(タフクリートMW)が主流になって参りました。
水性硬質ウレタンは、頑強で、熱衝撃(熱水と冷水が交互に流れて塗膜にひび割れを生じる)に強い塗床材です。50年位前に英国で開発された、長い実績を持つ塗床(床塗装)材です。
水性で、臭気の発生もなく安心して作業出来ます。飲食店が数多く入居したビルの厨房内で工事をしても他店舗からのクレームもありません。
また、小面積であれば速硬化タイプもご用意があるので重宝です。
条件がうまく合えば、作業後の夜間で工事して、翌朝から使用されることも可能です。
但し、施工難易度が高く、塗床専門業者でないと施工不可です。
施工内容 | 工場側溝の塗床(床塗装):タフクリートMW工法 |
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建築形態 | 工場 |
施工地域 | 神奈川県川崎市 |
工期 | 1日 |
施主 | 工場施主 |
お問合せの種類 | 弊社WEBサイトより |
担当者 | 永井健司(ながいけんじ) |
担当者からのコメント | 現在のところ、側溝の仕上げ材としては、水性硬質ウレタンのタフクリートMW工法がベストです。 |
担当者写真 |
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施工前の診断
熱水が頻繁に流れる側溝の内部。長年に渡る熱水との接触で浮きや剥離がみられます。 |
施工手順
手順①. 下地処理
手順②. 研磨・清掃
【光コーティングの解説】側溝内部を研磨し、さらに端部にカッターで切り込みを入れ、きれいに清掃します。
手順③. タックコート塗り
【光コーティングの解説】立上り部にタックコートを塗布。後でタフクリートMWを塗る際に滑り落ちるのを防止する材料です。
手順④. タフクリートMW塗りつけ
【光コーティングの解説】水勾配をチェックしながらタフクリートMWを塗りつけて、きれいに押さえます。
【光コーティングの解説】浮きの生じた塗床(床塗装)をハツリ撤去します。