|
【埼玉県日高市の電気機器工場|床塗装(塗床)改修工事:ジョリエースE】
1.工場の移転に伴う床塗装(塗床)工事
新しく電気機器工場が貸工場に引っ越して来られました。工場の移転に伴い、既設の設備を更新する際に、塗床(床塗装)がボロボロに剥がれているために、塗り替えをされたいとのことで、弊社にご連絡を頂きました。
現場調査での塗床(床塗装)の状態は写真にもあるように塗膜が上に跳ねたような剥離の跡が見られ、手で剥がせるくらい密着力がない状態でした。
このままでは、歩くたびに、また、台車の通行のたびにボロボロ取れてくることが心配されます。全て剥がして塗り直しが必要です。
2.厚膜にするか薄膜にするかの検討
厚膜の塗床(床塗装)はフラットで美しく、しっかりとした強度があります。一方、薄膜の塗床(床塗装)は、ホコリを止めて、明るくカラーリングが出来る程度の、工場床として必要最低限の材料です。
お客様がより美しい工場に改装されるか?床により強度を求め、長持ちさせたいか?初期費用を押さえたいかにより、厚膜か薄膜かをお選びいただけます。
軽歩行と業界で呼ばれる、歩行程度の場合は薄膜で大丈夫です。反対に重歩行と呼ばれる、重量台車の通行や、フォークリフトの走行がある場合。荷物の床への上げ下ろし(衝撃)が発生する場合には、耐久性に勝る厚膜がお勧めです。
お客様の使い勝手を把握することが私どもの最も大切な仕事です。また、お客様にとっては、「掛けた費用に対して享受できるメリットを最大限に大きくしたい。」というのが最終目的になります。
光コーティングでは、縁あって施工させて頂いたお客様が本当の意味で良いものを手に入れられたと実感できる事ががゴールと考えております。
工場の床塗装の考え方の動画をご覧ください。
施工内容 | 工場の既設塗床を剥がして塗り替え |
---|---|
建築形態 | 貸し工場 |
施工地域 | 埼玉県日高市 |
工期 | 3日間 |
施主 | 工場 |
お問合せの種類 | 弊社WEBサイトより |
担当者 | 永井健司(ながいけんじ) |
担当者からのコメント | 貸し工場のテナントさんが代わり、新規に、お客様の使い勝手の良い工場に更新する際の塗床’(床塗装)工事のお手伝いをさせて頂きました。このような案件は多数実績があります。 |
担当者写真 |
|
施工前の診断
貸し工場に多い、一番安い床用塗料。アクリルの塗料が塗られています。歩くだけなら何とか持ちますが、工場床としてはいかがなものかといつも考えてしまいます。このレベルの床塗装材は、ホームセンターで売っていますが、工場床としてはあまり適していません。 |
排水溝のコンクリートのふたの上に貼りられた塩ビシートも剥がれかけています。も |
機械から油が漏れた跡もあります。 |
安い床塗装にありがちな密着不良の状態。コンクリートに密着していないために塗膜の端がカールしている状態。 |
施工手順
手順①. 床塗装(塗床)塗膜の除去
手順②. 壁際の剥がし
【光コーティングの解説】大きな機械が入らないところはハンディタイプの機械で丁寧に剥がします。
手順③. コンクリートの打ち継ぎの補強
【光コーティングの解説】コンクリートの打ち継ぎ部はクラック(ひび割れ)が出やすい部位です。なるべくクラックが出ないように深くカッターで切り込みを入れ、エポキシ樹脂を厚く流し込み補強できるようにしているところです。
手順④. プライマー塗布
【光コーティングの解説】プライマーは、コンクリートの奥深くに浸透し固まります。丁度樹木が土中深くに根を張るのに似て、後から塗る塗床がコンクリートに頑強に密着する手助けをする工程です。
手順⑤. クラック(ひび割れ)の補強
【光コーティングの解説】コンクリートのクラック部分は、地震やその他の振動等により、クラックが再発しやすい部位でもあります。エポキシ樹脂を事前に充填して左右のコンクリートを接着・補強しているところです。
手順⑥. パテ処理(段差の平滑化)
【光コーティングの解説】中塗り施工前に、段差のある部位はエポキシ樹脂でフラットにします。
手順⑦. ジョリエースE中塗り
【光コーティングの解説】エポキシ樹脂に砂を入れて中塗りします。中塗りは厚さと強度を出す重要な工程です。
手順⑧. 排水口のフタ部分のエポキシ樹脂モルタル
【光コーティングの解説】排水溝は本来、コンクリートで埋めてしまってから塗床を施工するのが理想ですが、こちらの現場はこのまま上から塗る方法でとのお客様のご指示で施工しています。
手順⑨. 立上りの施工
【光コーティングの解説】立上りはローラー刷毛で、上塗りを塗布するだけの工程ですが、塗布しておくだけで、油対策にもなりますし、部屋全体が美しく引き締まって見えます。
手順⑩. ジョリエースE上塗り
【光コーティングの解説】上塗りが完了しました。養生期間(塗膜が硬くなるまで待つこと)を取ってから使用します。
【光コーティングの解説】ライナックスという機械を使用して塗膜を除去しているところです。しっかり剥がします。剥がさないで安く施工する業者もいますが、すぐに剥離しますので、必ず剥がしてください。