【茨城県つくばみらい市の工場|コンクリート床塗装(塗床)工事:アイカ ジョリエースE】
1.現状:工場コンクリート床塗装(塗床)に剥離やひび割れ多し
現場調査にて感じたのは、コンクリート床にやたらにひび割れが多いことと、剥離ヵ所がかなり多いということでした。
ひび割れは、コンクリートの配合や鉄筋の配筋の仕方、コンクリートの打設の仕方、コンクリートの厚さなどで発生の度合いは変化しますが、地盤も関係する複雑な条件により発生します。
剥離の方は、コンクリートの強度不足の場合や、長尺シートを剥がして下地処理なしに床塗装(塗床)を施工したり、また、施工不良であったりもします。
2.剥離しにくいコンクリート床塗装(塗床)を実現する
床塗装(塗床)施工時に大切なことがあります。法則のようなものがあって、手順を追って施工すれば剥離事故は起きにくくなります。
床塗装(塗床)工事の知識と経験がないと「仕様書の通り施工したけれども、なんで剥離するのだろう?」をいうことになります。
メーカーの仕様書を見ても、肝心なことは書いてありません。
コンクリートの下地の状況と仕上がってからの使い方をよく考慮して長持ちさせる為の下地処理方法や材質・工法を決定します。
専門工事業者は何度も失敗して、成功する技術を獲得した面があるので様々施工に工夫をしています。
剥離・クラック・ピンホール(針でつついたようなちいさな穴)・硬化不良・変色・レベリング不良・色ムラ・コテ波、白華などいろいろな不具合を防ぐ技術を駆使して施工しています。
剥がれない床塗装(塗床)をお求めの際は、塗床専門工事業者に話を聞いてみて下さい。知識があって信用出来、相性が良さそうでしたら
施工内容 | 工場床塗装(塗床)工事 |
---|---|
建築形態 | 工場 |
施工地域 | 茨城県つくばみらい市 |
工期 | 3日間 |
施主 | 工場 |
お問合せの種類 | 弊社WEBサイトより |
担当者 | 永井健司(ながいけんじ) |
担当者からのコメント | 床コンクリートんにクラックの多い工場でした。塗床の下地に、使用しない方がよい、ハイモル(薄塗り左官補修材)が使用されていたために、塗床(床塗装)材が派手に剥離していました。 |
担当者写真 |
|
施工前の診断
通行頻度の高い通路は、真ん中を中心に剥離の進行が見られる。何万という現場を見ているので、見た瞬間に、何か異常な感じを受けました。 |
ひび割れから剥離が進行した床塗装(塗床)。排水溝を埋めた跡でしょうか。このまま放置するとどんどん剥離が広がります。 |
床塗装(塗床)塗膜の剥離面の拡大写真を見てください。塗膜の下に穴のいっぱい空いた薄いモルタルみたいなものが確認できます。さらにその下にコンクリートがあります。この薄いモルタルみたいなものが薄塗補修材という脆い補修材です。 |
床塗装(塗床)塗膜は、薄塗補修材には密着していますよね。でもコンクリートからは剥がれてしまっています。全体的に床がこのような状態になっています。この状態では、塗膜を残して、上に塗床を施工するのは絶対やってはいけないのです。 |
施工手順
手順①. 下地処理:床塗装(塗床)材の剥がし撤去
手順②. 養生
【光コーティングの解説】移動できない設備機械は、ビニールで養生を行い、ホコリの付着を防止します。剥がしに使用する機械は、すべて集塵機につながっているので、ホコリがもくもくということはありません。
手順③. 下地処理
【光コーティングの解説】厚い床塗装(塗床)塗膜も切れ味鋭く機械で剥がします。写真では確認できませんが、塗膜の下に左官の薄塗補修材が施工されていました。この補修材は長尺塩ビシートを張るための補修材ですが、塗床を施工する前には撤去してから塗るべきです。なぜなら強度が足りないからなのです。大げさに言えば砂の上に床塗装をしたような状態となり、コンクリートと補修材の間がまず最初に剥離し、粉々になり、次に床塗装が剥離してきます。実によく見られる光景です。
手順④. プライマー塗布
【光コーティングの解説】床塗装(塗床)で最初に塗る下塗り材です。塗床塗膜を撤去して、研磨したコンクリート面に塗布します。コンクリートの小さな穴や隙間に浸透して根を張ります。根を張った下塗りの上に強度のある塗床材が塗布される訳です。
手順⑤. 下地補修・補強
【光コーティングの解説】排水溝を埋めた跡らしき部分を、エポキシ樹脂モルタルで補強しているところです。見積りにはありませんが、自主的に施工しています。剥がしてみないとわからないことがありますが、対応させて頂いています。
手順⑥. クラックの処理・補強
【光コーティングの解説】大きなクラック(ひび割れ)は、ダイヤモンドカッターで切り込みをいれて、エポキシ樹脂を充填。クラックの左右が開かないようにエポキシ樹脂の力で接着します。大きく切るのは切らずに施工するときれいですが、樹脂が中に入らないので、本当の補強にならないからです。見えなくなるところを補強することが大事なのです。
手順⑦. 中塗り
【光コーティングの解説】エポキシ樹脂に砂を入れて中塗りします。中塗りは厚さと強度を出す重要な工程です。さらに床塗装(塗床)を剥がしてできた凸凹をフラットにする機能もあります。
手順⑧. 中塗り施工後
【光コーティングの解説】中塗り直後の様子です。まだ、穴が空いたりしているところが見えます。空気の抜けた穴です。必ず出るので、上塗り前にエポキシパテで埋めてから施工します。
手順⑨. 上塗り
【光コーティングの解説】上塗りしているところです。足元に緑色のパテ処理の跡がたくさんあります。小さな凸凹も上塗り前に滑らかにしてから施工します。丁寧な気配りが仕上がりをきれいにします。
手順⑩. 上塗り完了
【光コーティングの解説】美しく仕上がりました。職人ともども気持ちのいい瞬間です。
【光コーティングの解説】床塗装(塗床)の塗膜を機械で全部剥がします。調査により、塗膜がコンクリートに密着していないことが判明しているため。残らず撤去します。塗膜を残して施工すれば、見かけ上は安くなりますが、後で早期に必ず剥がれてきます。