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【栃木県の食品工場|床塗装(塗床)工事:タフクリートMH】
1.食品工場特有の床塗装(塗床)の剥がれとコンクリートの腐食
栃木県内の食品工場の床塗装(専門用語で塗床)の剥がれがひどく、コンクリートの腐食も著しい。
「床塗装(塗床)の補修工事が出来ないか」というご相談を受けました。
現場調査にお伺いしたところ、数十年前に施工されたエポキシ樹脂塗床材があちこちで剥離を起こし、ベニヤ
板のようにコンクリートから肌別れした状態が認められました。
肌別れとはコンクリートから床塗装(塗床)材が板状に浮き上がって中空になっている状態のことを言います。
浮いているので、歩いただけでパリパリ割れて剥離してきます。
食品工場では、床塗装(塗床)材の剥離は異物混入の危険性があることに加えて、剥離して凹んだ部分に水た
まりが出来て不衛生になることが懸念されます。雑菌が繁殖する恐れがあるからです。
2.食品工場設備担当者の悩みを解決する床塗装材(塗床材)とは?
食品工場に床塗装(塗床)材を施工する狙いは、
●コンクリートから出るホコリを防ぐ
●コンクリートの腐食を防ぐ
●食品原料がコンクリートに浸み込み汚染するのを防ぐ。
●臭気の発生を防ぐ
●虫の発生を防ぐ
●清掃を容易にする
●滑らないようにする
●フォークリフトや台車の衝撃でコンクリートが欠けるのを防ぐ
等々の機能を使い、食品工場の衛生・安全・生産効率管理の向上を目的として施工されます。
熱湯使用の有無・水使用の有無・薬品は?衝撃は?重量物の走行はあるか?など、各種作業場の要求性能を見
極めて施工します。
3.傷みやすい食品工場の床塗装(塗床)材は機能性のバランスで選ぶ
素晴らしい高機能を持つ床塗装(塗床)材も全ての条件を満たすものはありません。
性能バランスの良いエポキシ樹脂塗床材も、耐熱性では性能が低いし、耐薬品性の強いビニルエステルなども
100℃の熱水が頻繁にかかるところは苦手です。
このような時には、食品工場の生産工程を熟知したプロの塗床診断士が塗床材の最適化をご提案することが肝
となります。生半可な知識の業者が施工すると早期に剥離事故を起こすことが確認されています。
事実、他社で失敗した塗床を施工し直す仕事も多く依頼されています。
すぐ剥がれるのも理由がある。長持ちするのも理由が有る訳です。
よろしければタフクリートMH施工動画を参照ください。
施工内容 | 食品工場の床塗装(塗床)材の剥離及びコンクリートの腐食を塗床で補修 |
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建築形態 | 食品工場 |
施工地域 | 栃木県 |
工期 | 1日 |
施主 | 食品工場様 |
お問合せの種類 | 弊社WEBサイトより |
担当者 | 永井健司(ながいけんじ) |
担当者からのコメント | 食品工場は、生産に追われてメンテナンスの時間が取りにくいものです。かと言って先送りしてばかりいると、どんどん腐食が広がって大変なことになります。 |
担当者写真 |
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施工前の診断
現場調査時の床塗装(塗床)塗膜。厚さ5mm位ある塗膜が皮すきを入れるとポロポロとれる状態。痛みが激しい。 |
排水溝の周りの床も、塗床材が剥離し、コンクリートまで腐食し崩壊状態。 |
熱水タンクの足元は、熱水による床塗装(塗床)塗膜剥離を起こしている。 |
床塗装塗膜の剥離断面を見ると2層か3層の塗床塗膜が見られる。エポキシ樹脂では、厚さを増しても熱に持たない。また、時間がないので剥がさないで上に重ねて塗装したことが推測される。 |
施工手順
手順①. 床塗装補修エリアにカッター切込み入れ
手順②. 床塗装(塗床)塗膜剥がし
【光コーティングの解説】床塗装とコンクリートの弱い部分を取り除きます。
手順③. 不陸修正
【光コーティングの解説】床塗装(塗床)塗膜とコンクリートの弱い部分をハツリ取った部分は大きくえぐれています。そこに速硬化下地材60でフラットにする作業です。速硬化下地材60は塗付け後1時間で床塗装(塗床)の施工が可能な優れものです。
手順④. 床塗装(塗床)材の施工
【光コーティングの解説】タフクリートMH(水性硬質ウレタン)塗床材の施工
手順⑤. 塗床施工
【光コーティングの解説】タフクリートMHは耐熱温度120℃を誇る大変丈夫な塗床材です。
手順⑥. 塗床施工
【光コーティングの解説】こんな配管や装置でやりにくいところも何とか施工しました。
【光コーティングの解説】床塗装(塗床)補修エリアの境界に、ダイヤモンドカッターで切り込みをいれています。