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【埼玉県鴻巣市のスーパーマーケット作業場|塗床(床塗装)工事:ケミクリートE】
1.スーパーマーケットの作業場(厨房)塗床仕上げ
スーパーマーケットの作業場は、扱う品物によって塗床(床塗装)に求められる機能が異なります。求められる機能をよく知った上で製品と仕様を決定することが大切です。
そのためには、作業内容をよく知ることです。
2.作業室ごとに仕様を決める
スーパーマーケットの作業場には以下のような部屋があります。
- ベーカリー作業室
- 青果作業室
- 鮮魚作業室
- 精肉作業室
- 惣菜作業室
- 寿司作業室
それぞれの作業内容は大きく異なります。例えば水を流しながら作業する「鮮魚作業室」常に床が濡れているために滑りにくくする必要性があります。精肉作業室も動物油脂で少し滑りやすくなりますので、滑り止めが必要です。
惣菜作業室は揚げ物や惣菜をつくるので、油がこぼれて作業室の中で最もツルツル滑りやすいのが特徴です。
青果作業室は水・油は使用しない代わりに、野菜くずを掃除しやすい、フラットな仕上げが向いています。滑り止めを付けると野菜くずを清掃しにくくなります。滑り止めに引っかかってしまうからです。
他に、ベーカリー作業室は小麦粉やパン粉が清掃しやすいようにフラットにしています。防滑にすると粉の清掃が困難になり必ずクレームになります。
以上のように塗床の使用を細かく選択して仕上げるノウハウが求められます。
更には、改修工事や補修工事の場合はなるべく短い工期での塗床(床塗装)工事が要求されるために「速硬化タイプの塗床材」を使用したりもします。
速硬化タイプは特に、硬化速度が最低2倍から10倍位の材料を使用するために熟練の職人でないと施工が不可能という、難しさがあります。
3.トータルのバランス
塗床材は安価なものから高価なものまで用意されています。
衝撃に強い・水に強い・滑りに強い・熱に強い・すり減りに強い・薬品に強い等々、各条件に対しては、塗床の特性により、強さに差があります。全部高価なものでそろえる必要もなく、適材適所でスペック(仕様)を決定してよいでしょう。
いずれにしても、塗床(床塗装)材は様々なストレスを受けて徐々に劣化する、消耗品です。剥離や浮き劣化が起こったら早めに補修することで長く使い続けることが可能になります。
施工内容 | スーパーマーケットの作業室塗床(床塗装)工事 |
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建築形態 | スーパーマーケット |
施工地域 | 埼玉県鴻巣市 |
工期 | 2日間 |
施主 | スーパーマーケット施主 |
お問合せの種類 | 弊社WEBサイトより |
担当者 | 永井健司(ながいけんじ) |
担当者からのコメント | 塗床(床塗装)材をよく知ることは当たり前ですが、施工され部場所の作業内容や特性や何に困っているかの傾向を把握して工事することが何より大切です。いつも、専門性や知識・技術・経験が試される現場です。 |
担当者写真 |
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施工手順
手順①. 研磨・プライマー塗布
手順②. 中塗り
【光コーティングの解説】ケミクリートEに硅砂を加えて中塗りをつくり、金ゴテで塗布しているところ。金ゴテの扱いは最低10年の修行が要るとされる作業です。中塗りで塗床の耐久性を確保します。
手順③. 中塗り完了
【光コーティングの解説】金ゴテでの中塗り塗布作業が完了しました。翌日まで硬化待ちです。
手順④. コーナーにRを付けます
【光コーティングの解説】床と壁のコーナーにエポキシ樹脂モルタルでRを付けます。これは、コーナーにゴミがたまらないようにピン角をなくす作業です。
手順⑤. コーナーR
【光コーティングの解説】コーナーR加工の様子
手順⑥. 上塗り+防滑骨材散布
【光コーティングの解説】ケミクリートEを上塗りし、直後に防滑骨材を散布します。この時均一に撒かないと後で撒きムラが発生し、仕上がり不良となります。
手順⑦. 上塗り
【光コーティングの解説】防滑骨材がしっかり定着・硬化した後、ケミクリートEの上塗りを塗布します。防滑骨材が上からさらに固定されます。
手順⑧. 仕上がり
【光コーティングの解説】ケミクリートEペースト防滑工法の完成です。上塗りを塗布すると耐酸性や耐薬品性が向上し、滑り止めも取れにくくなります。
【光コーティングの解説】ポリッシャーに研磨しを取り付けてコンクリートをしっかり研磨した後、プライマーを塗布しています。