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【千葉市の老人ホーム|洗浄室塗床剥がれ補修:タフクリートMH】
1.洗浄室で起こりがちな塗床の剥離
厨房洗浄室は、厨房の中で最も長い時間水にぬれた状態と言えます。
塗床の剥離は、その多くは側溝の際の金物辺りから剥がれてきたり、厨房器具の落下による、コンクリート迄貫通するキズ、剥がれから始まります。
そのコンクリートが見えるくらいまで深く傷ついた剥離部分から水や油が浸透し、どんどん浮きが広がり剥がれてきます。そこを歩行したり台車を通すことで衝撃が加わり剥離が広がります。
でも、厨房の中で、一番最後まで稼働し水でびしょびしょに塗れているので塗床の施工が短時間でできるのか、栄養科の責任者さんは悩むことが多いです。
でも、仕事終わりから開始して、翌日の早朝に仕込みでお見えになるまでの間に施工し直すことは可能です。しかも、歩行できる状態まで持って行くことが可能なのです。
2.塗床材が剥離して起こること
塗床材が剥離すると起こりうることは下記の2つです。
①剥離部分に水溜まりが出来る。
厨房に水がたまると、雑菌の繁殖場所になってしまいます。
②剥離した塗膜片の混入
剥離した塗膜片が食事に混入するとクレームになります。これが食品工場だとやっかいなことですし、最も避けたい事柄の一つだと思います。
でも、老人ホームの場合は命取りになるほど頻繁にはおこりません。作る食事の数が食品工場のように多くないので、管理しやすいからです。
でも、避けるに越したことはありませんね。
3.どのように解決したか?
今回の現場は、剥離部分を剥がしとり、部分的に直す案と、部屋全体を剥がして直す案の2案を提出し、洗浄機を除いた部屋全体の塗床を剥がして施工し直すことになりました。
この現場ではありませんが、タフクリートの参考動画をどうぞ。
施工内容 | 老人ホーム厨房・洗浄室塗床の塗替え |
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建築形態 | 老人ホーム |
施工地域 | 千葉県千葉市 |
工期 | 夜間の1日 |
施主 | 老人ホーム |
お問合せの種類 | 弊社WEBサイトより |
担当者 | 永井健司(ながいけんじ) |
担当者からのコメント | 老人ホームは、夜間も人がいるので、遅くまで大きな音を立てることや、臭気を出すことも避けた計画をした方が良いです。そんな気配りも工事の際には欠かせません。なので、工事だけでなく、老人ホームの立場も知って工事計画をするべきです。 |
担当者写真 |
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施工前の診断
塗床の剥離をところどころ補修してある。でも、補修カ所もあまり密着していない。 |
剥離していない補修した部分も、浮きが見られる。正しく下地処理がされていないまま、塗床の補修工事が行われていることがわかる。 |
施工手順
手順①. 養生
手順②. 塗床塗膜の剥がし
【光コーティングの解説】現在の塗床塗膜をすべて機械で撤去します。
手順③. 塗床剥がしと研磨
【光コーティングの解説】塗床の剥がしと更にその下のコンクリート迄研磨します。
手順④. 材料の配合と混錬
【光コーティングの解説】材料をセットで配合し、ミキスターでタイマーをかけて混合撹拌します。回転時に骨材同士がこすれて熱を持つので、ゆっくりと混錬します。そこまで気づかいをします。熱を持つと硬化反応が進みすぎて、キレイに仕上げられなくなります。
手順⑤. 練りあがった材料の画像です。
【光コーティングの解説】練りあがったタフクリートMHです。まだ、柔らかい感じで作業が可能です。
手順⑥. タフクリート均し
【光コーティングの解説】タフクリートを一定の厚みで均します
手順⑦. タフクリート押さえ
【光コーティングの解説】タフクリートMHを先丸ゴテで押さえます。
手順⑧. 完成
【光コーティングの解説】速硬化タイプなので、4時間後には歩けます
【光コーティングの解説】厨房機器にホコリが付かないようにビニールで養生します。