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【東京都新宿区のしゃぶしゃぶ店|厨房塗床:ケミクリートE】
1.今でも厨房で定番の塗床材
50~60年くらいにわたって使用され続けている定番商品のケミクリートE。エポキシ樹脂系塗床材に分類されていて、独自のブランドを確立している。そのケミクリートEはいまだに現役で人気商品です。
厨房にもケミクリートEはペースト防滑工法が使用され続けています。特段熱水がかからないエリアに施工するのであれば全然OKです。
熱水がかかるエリアは熱衝撃に強い他の塗床材がありますので、そちらをお勧めします。エポキシ樹脂系塗床材は、単価も安価なので、現場としては使いやすい材料と言えます。
2.厨房で使われる仕様とは?
エポキシ樹脂が強度があるといっても、厨房内は、水を頻繁に使うし結構ヘビーな仕事をするので、厚さの確保は必要となります。
最低でも2mm以上の厚さを確保します。
厚さが薄いと剥離しやすく、また、物を落とした衝撃でコンクリート迄一緒に割れる可能性があります。
割れてコンクリートが現れた部分に水が頻繁にかかることによってだんだん剥がれが広がってきます。
3.厚さを確保しないで施工した場合になにが起こるか?
ケミクリートEの1mm厚の工法で、防滑工法という工法があります。この仕様は、軽歩行すなわち人が歩く程度で水で滑るのを防ぐ厚さの薄い工法です。
従って、物を落としたり、物を置いたりするときに塗床にストレスがかかるような使い方をする場合は使用できません。
多くの方が同じケミクリートなので、単価だけを見て防滑工法1mmにされることがありますが、中塗りがない分耐久性が劣ります。
塗床材は中塗り材で強度を出しているのです。
ですから、強度を出す中塗り層がない分、衝撃に弱くなりますから、機具の落下衝撃でコンクリート素地まで穴が開き底から水が侵入して剥離が広がることになります。だから注意して頂きたいのは、塗床材料名は同じでも工法(厚さ)により耐久性が変わるということです。
なので、商品名が同じならということで、一番安い工法を使って失敗(剥がれ)しているのです。このブログをご覧の貴方はそうならないようにしてください。
熱水を頻繁に使用したりする場合には、タフクリートMHという、特に耐熱性に優れた材料があります。参考の動画もどうかご覧ください。
施工内容 | 飲食店厨房塗床工事 |
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建築形態 | 飲食店舗 |
施工地域 | 東京都新宿区 |
工期 | 2日間 |
施主 | 飲食店舗オーナー |
お問合せの種類 | 弊社WEBサイトより |
担当者 | 永井健司(ながいけんじ) |
担当者からのコメント | 飲食店の厨房塗床は、コンクリートを良く乾かし、かつよく研磨してプライマーをこれもまた、良く浸透させるのが剥がれないコツです。 |
担当者写真 |
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施工手順
手順①. 研磨・清掃
手順②. プライマー塗布
【光コーティングの解説】エポキシ樹脂のプライマーを塗布します。コンクリート内部に突き刺さるように浸透し、固まります。建物でいう杭に相当します。だから大事です。浸み込ませるイメージを持って施工すると剥離しにくくなるのが不思議です。
手順③. 中塗り(エポキシ樹脂)
【光コーティングの解説】ケミクリートE(エポキシ樹脂)に硅砂を加えて厚みを持たせたる材料を金ゴテで均一な厚さで塗り広げます。
手順④. 下塗りと滑り止め骨材散布
【光コーティングの解説】ケミクリートEを下塗りして乾かないうちに滑り止めの骨材(砂のこと)を均一にムラなく散布します。これ、結構難しいです。素人がやるとテカリが出てしまいます。うまく撒かないと砂が時間差で塗料の中に沈むからです。
手順⑤. 上塗(エポキシ樹脂)
【光コーティングの解説】ケミクリートEを上塗りとして塗布します。これにより散布された滑り止め骨材(砂)が固着して取れなくなります。また、色が乗りキレイな色になります。
手順⑥. 完成
【光コーティングの解説】1日から2日間硬化養生を取り使用開始になります。
【光コーティングの解説】コンクリートをポリッシャーで研磨し、塗床が剥離しないように下地処理します。画像をご覧ください。こんなに表層が削れました。