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【工場・倉庫のエポキシ樹脂系塗床が滑る場合の防滑塗床の施工】
1.塗床とはどんな材料か?
塗床材は、コンクリートの上に施工する合成樹脂系(石油由来の)塗床材です。
特に、一般的に幅広く用いられる材料にエポキシ樹脂系塗床材があります。
エポキシ樹脂系塗床材は、コンクリートを摩耗から守る、酸アルカリなどの接触による腐食を防止する。防塵効果(ホコリが出ない)により空気中のクリーン度を保つ。等々作業場や現場で必要な機能性を持っています。
そんな素晴らしい機能を持った材料も、標準はフラットが原則。汚れが取りやすくて、酸アルカリに強く、クリーンな環境にはフラットが好まれます。
エポキシ樹脂系塗床材の画像 ツルツルです。
2.塗床材が滑る環境とは?
ドライな環境で使用される塗床材は、フラットで良いのですが、水を使用するもしくは、冷蔵倉庫などでドアの開閉時に内と外の温度差で、塗床上に結露を生じる場合には、急に滑りだします。これは、水により滑り抵抗値が低下するために起こります。
数字で示すとエポキシ樹脂系塗床材フラットの場合は滑りにくいとされるCSR値1.0~0.8に該当する0.8(やや滑りにくい)なのに対し、水+砂が介在すると、0.4程度に低下します。0.4は少し滑る~かなり滑るの中間の値です。CSRは塗床の試験方法(詳細は述べない)注:引用 塗床ハンドブック 日本塗り床工業会編より
なので、急に滑る床材になってしまいます。
3.塗床材の滑り止め方法
エポキシ樹脂系塗床材を想定。滑り止めを付ける工事方法を考えてみます。
①塗床表面を研磨
状況に応じて、ポリッシャーまたは、ダイヤモンド
研磨機で研磨し、表面をキズ付けて密着を良くします。
②プライマー塗布
密着力を確保するためにプライマーを塗布します。この時、臭気の発生があります。換気や休日などで対応します。
③下塗り+滑り止め骨材散布
エポキシ樹脂系塗床材をローラー刷毛で塗布し、硬化しないうちに追っかけで、滑り止め骨材(骨材とは砂のこと)を散布します。
④上記の塗床材が硬化したのを確認して、同じ材料で上塗りして完了です。
4.まとめ
今回は、簡単にするために、エポキシ樹脂系塗床材で説明してみました。
臭気の発生が許されない現場もあるかと思います。その際は、他の臭気の出ない材料や短時間で工事が終わる工法もあります。
滑って危ない職場がありましたら、参考にしてみてください。
参考の動画をご覧ください。
施工内容 | エポキシ樹脂系塗床材の滑り止めの施工 |
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建築形態 | 工場・倉庫 |
施工地域 | 関東一円に山梨、長野県 |
工期 | 1日~2日 |
施主 | 工場・倉庫オーナー様 |
お問合せの種類 | 弊社WEBサイトより |
担当者 | 永井健司(ながいけんじ) |
担当者からのコメント | 臭気の出ない工法、短時間での施工方法も持っております。ホコリ対策も可能です。 お気軽にご相談ください。お見積りや現地調査は無料です。 |
担当者写真 |
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