【千葉県館山市ホテル|厨房側溝補修:タフクリートMW】
1.意外と傷んでいる厨房の側溝
厨房の塗床に剥離があると水がたまるので気になるものですが、意外にも見過ごされているのが側溝の内側です。
新築時には、塗床は必須で施工するのですが、今までは側溝内は仕上げないことがスタンダードでした。
それは昔は側溝に塗床を施工しても常時水が流れるのですぐに剥離してしまうことが多く、塗らない方が良いというメーカーの指針が出ていたからだと思われます。
でも、側溝内は水だけでなく、雑排水に交じって食べ物のカスも流れます。食べ物のカスが腐食して有機酸を作り出します。その有機酸がコンクリートを腐食させるのです。
腐食したコンクリートは当然へこみを形成しますので、そこが深くなりますので更に食物のカスが堆積しやすくなり有機酸の浸食がどんどん加速されて深く掘れてきます。そうすると水の流れが悪くなります。
2.コンクリートが浸食された側溝の補修工事(従来)
従来は腐食・浸食されたコンクリートの凹部をエポキシ樹脂モルタル等で埋めて、上塗りにまたエポキシ樹脂塗装をして補修することがメインでしたが、耐久性に問題がありました。
耐水性や耐酸性のあるエポキシ樹脂塗床材も、シンクや洗浄機・回転釜から流れてくる熱水には耐えられなかったのです。
エポキシ樹脂の耐熱性は50℃とか60℃くらいと言われています。なので、90℃を超える熱水が流れると熱膨張を起こします。次に冷水が流れてきて、収縮します。膨張と収縮を繰り返しているうちにコンクリートとの密着性が失われて剥離を起こします。
一旦剥離すると、塗膜とコンクリートの隙間に水や熱水が回り込んで更に剥離を促進します。
塗膜が剥離すると食物のカスが引っかかって腐食します。水の流れが阻害されて雑菌の繁殖場と化します。
なので、一見厨房塗床はきれいに掃除されているのに側溝が不衛生になっているために臭気がしたりするのです。
3.側溝を補修して衛生管理を
側溝をキレイに補修することで、臭気のしない衛生的な厨房にすることが可能です。
従来型のエポキシ樹脂に変わって最近は、耐熱性にすぐれた水性硬質ウレタン系の塗床材(タフクリートMW)が開発導入されています。
こうした、耐熱性の高い塗床材タフクリートMWを使用して側溝内の剥離した塗床材を補修すれば耐久性のある側溝に作り変えることが可能になりました。
4.水性硬質ウレタン系塗床材(タフクリートMW)のずば抜けた性能
上でご説明しました、水性硬質ウレタン系塗床材(タフクリートMW)の性能は実に目を見張るものがあります。
タフクリートMWの主な性能
①耐熱性が100℃~120℃ある。
②耐酸性がある・・・・耐酸性があるとは、食物のカスからできる有機酸に強いということです。
③抗菌性がある
④摩耗に強い・・・デッキブラシでの洗浄にも余裕で耐える耐久性がある
⑤速硬化性・・・・厨房を使用しない夜間に工事することで、厨房を止めずに塗床工事が可能です。
以上のようにコンクリートを腐食・浸食から保護し衛生的な環境を維持するのに最適な塗床材:タフクリートMWを使用して、剥がれて不衛生な側溝を補修または、作り変えませんか?
参考の動画をご覧ください
厨房の塗床が剥がれる場合
施工内容 | ホテルの厨房側溝の塗床工事(タフクリートMW) |
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建築形態 | ホテル |
施工地域 | 千葉県館山市 |
工期 | 2日間 |
施主 | ホテル |
お問合せの種類 | 弊社WEBサイトより |
担当者 | 永井健司(ながいけんじ) |
担当者からのコメント | 厨房で一番傷みやすいのが、水係のエリアです。回転釜の下や、洗浄機の下、そして熱水の流れる側溝がコンクリートにしても、塗床を施工したとしても、傷みやすい場所になります。それは常時熱水に触れることで、材料が伸縮してしまうために早期に寿命が来るのです。 |
担当者写真 |
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施工前の診断
側溝内のエポキシ樹脂塗床(約10年前に施工)が剥離している |
側溝に施工されたエポキシ樹脂の剥離部分をアップでみると、コンクリートの砂利が頭を出している。これはかなり重傷。セメント分が酸化・浸食されています。このまま放置するとポロポロと石が取れてきます。 |
施工手順
手順①. チェック
手順②. 塗床塗膜剥がし
【光コーティングの解説】ハツリハンマーでエポキシ樹脂塗床の塗膜を剥がします。
手順③. 立上りにタックコートを塗布
【光コーティングの解説】立上りのタフクリートMWが硬化完了するまでに密着して落ちてこないようにタックコートを塗ります。
手順④. 立上りの塗床施工
【光コーティングの解説】タフクリートMWを立上りに塗付けます
手順⑤. 側溝底面の塗床を施工
【光コーティングの解説】タフクリートMWを底面に塗布しているところ
手順⑥. 完成
【光コーティングの解説】タフクリートMWが完成しました。
【光コーティングの解説】塗膜の状況をチェック。施工方法と手順を考えて準備します。