薄膜の塗床と厚膜の塗床の違いがわからない方へ

薄膜の塗床と厚膜の塗床の違いがわからない方へ

【薄膜の塗床と厚膜の塗床の違いがわからない方へ】

1.薄膜塗床の特徴

塗床市場(床塗装)で、薄膜塗床といえば、溶剤型・水性の両タイプはあれど防塵塗装のことを指します。

塗床材は厚膜でも薄膜でも防塵性能(ほこりを抑える力)があります。

でも、ホコリを抑える目的で厚さのある材料を使用してもコストが大きくなるのみですので、薄膜を用います。

厚さの目安は0.2~0.3mmくらいに相当します。

所沢市でエポキシ防塵塗装中の画像

ホコリを防止し、美しくカラーリング可能。オイルもしみこみにくい

2.厚膜塗床特徴

前者に対して、厚さが厚い塗床材を厚膜型塗床と呼んでいます。

厚さがあることで薄膜にない耐久性や性能を持つことができるようになります。

厚さが増すことで得られる性能

1.衝撃に強くなる・・・・・落下物による衝撃をコンクリートに伝えにくくなるため。

2.すり減りに強くなる・・・厚さが厚い分コンクリートが露出するまでに時間がかかる。

3.防塵効果が増す・・・・・ピンホールが出にくい。(小さな穴が薄膜より少なくなる)

4.耐酸性や耐薬品性が増す・酸性物質や薬品が浸透してコンクリートに至るまでの距離が遠くなる。

5.より平坦な仕上がり感・・コンクリートの凸凹が厚さが増した分平たんに近づく。

厚さは0.8mm~6mmくらいが主流です。

越谷市のガレージ床塗装

ホコリ防止のみならず、すり減りにも強く、衝撃にも強い、美しく平たんで滑らかな仕上がり。

金ゴテで仕上げます。塗床専門工事店での施工となります。

3.両者の使い分け

薄膜と厚膜の塗床材の使い分けは、より大事な施設に厚膜型を使用する感があります。

製薬会社やクリンルーム、自動車整備工場、厨房など水を使用する場所、その他往来の激しい場所、駐車場などに用いられます。

より性能を求められる場所や歩行頻度、重歩行個所に使用されます。

厚膜は価格も高いのでこういった個所に限定して用いられます。

4.まとめ

薄膜塗装(防塵塗装)は主に軽歩行(人が歩く程度で、車等は通行しない)場所に主に使用されます。

また、アクリル防塵塗装などは機械室や二重床の下等、それほど歩行頻度もないところに使用されることが多いです。

防塵塗装の中でもエポキシ系の防塵塗装は倉庫や、ガレージに使用されることもある、それなりにすり減りに強くなっている材料です。

他に、趣味的な好き好きで厚膜塗床材を使用される方もいます。

動画を用意しました。

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