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【飲食店厨房の塗床はとにかく剥がれが多いのはなぜ?】
1.飲食店厨房の塗床は剥がれることが多いのは本当?
飲食店の厨房塗床が早期に剥がれているのは事実です。
現地調査に伺うと割と早期に剥離が始まったとか、頻繁に歩く部分の塗床が完全に無くなっていることもあります。
何故なのでしょう?
2.飲食店厨房の塗床の持ちが悪い理由とは?
私の考える早期不・具合発生の理由を以下に述べてみます。
①工期が短い・・・・・・・全体工期が短い為にコンクリートを打設してから塗床施工までの乾燥期間が短く未乾燥な状態で施工するから。
②内装屋さんの知識不足・・店舗の設計施工の内装屋さんに塗床の知識がなく安い仕様で施工してしまう。
厨房は水を頻繁に使用し、調理器具も落下させたりしますので厚さの厚い重厚な材料と仕様を組むことが大切です。水回りは傷みやすいです。
加えてふきん、まな板の殺菌のために次亜塩素を使用します。その薬品の浸食作用で塗膜がもろくなることも剥がれにつながる一因といえます。
③使用目的に合わない材料の選定・・・サンドイッチなどの軽食厨房は耐熱性の塗床材を施工する必要はないと考えますが、中華や惣菜の厨房には耐熱性を考慮した材料を採用してください。
塗床材は熱水用でない場合の耐熱温度は50℃くらいと言われています。
厚さの薄い塗床材で仕上げたやきとり屋さんの店舗。脂を浄するために熱水を毎日使用していて剥離
3.まとめ
塗床材はその使用目的ごとに、グレードがあります。
厨房はコンクリートにかかるストレスを軽減するために、いわばコンクリートを保護するために塗布される材料です。
コンクリートが水や熱水、衝撃、荷重、摩耗などのストレスを受ける代わりに塗床材が変わってストレスを受け止めるのです。
そのとき、使い勝手に対して十分な耐久性を持った素材と工法を使用していればそれなりに長持ちします。
でも、性能が足りない場合は早期にダメになってしまうこともあるのです。その材料と工法の選択を誤ったり、予算がないからと安易なVE(安価な別の材料にコストダウンすること)をすると、ストレスに負けてしまうことになります。
店舗の客席側には気を使うものの、悪気はないのでしょうが知識が足りないために厨房の塗床はコストダウンする場合もあるのです。
塗床は施工後にその性能を発揮させるのが仕事です。だから、このブログを見た方には剥がれて困ることのないように願うばかりです。
特に熱水と衝撃に強く設計された水性硬質ウレタン塗床材:タフクリートMHの施工例
参考に動画を用意しました。
施工内容 | 飲食店の厨房塗床 |
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建築形態 | 飲食店 |
施工地域 | 関東一円 |
工期 | 1日~2日 |
施主 | 飲食店オーナー様 |
お問合せの種類 | 弊社WEBサイトより |
担当者 | 永井健司(ながいけんじ) |
担当者からのコメント | 塗床材は種類も多く工法もたくさんあります。素人さんでは選択が難しく、誤ったものを選びがちです。専門のメーカーか工事店にご相談してみてください。 |
担当者写真 |
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